
岡山市街地にある山下商店。
クルマはすぐ近くのコインパーキングに入れた。


普通、ラーメン屋って言ったらランチの時間が最も混んで夜は比較的空いているのが多いのだがここは夜でも混んでる店のようでこの時も待ち客がいた。


みたところ若い客が多いようでそれも男性客に支持されているお店のようだ。


ほんの少しだけ待たされてから店内のカウンター席に通された。
厨房では男性ふたりが忙しそうにラーメンを作っていてホールは女性が担当しているようだ。


ズバリとんこつラーメン専門店のようでメニューもとんこつのバリエーションだけだ。
博多風とんこつらしく卓上には辛子高菜や辛子もやし、ラーメンダレなどが用意されており他の客は続々と替え玉を注文している。

山下商店の「とんこつ かためん」750円。
博多風とんこつラーメンにしてはちょっと高いかな?とも思ったがこの立派なチャーシューを見ればなんとなく納得だ。

麺は博多風の極細麺ではなく一般的な太さのストレート麺。


それとこのラーメン最大の特徴はこの粘度の高いドロドロとんこつでさすがにここまでねっとりしたのはなかなかお目にかかれない。


ピリッと辛いネギが非常にコントラストの良いアクセントになっていてこの対極にあるドロドロスープによくあっていて面白い。


この手のとんこつスープの半ばお約束である獣臭であるが店内にはまったくないのだがスープにはほんの少しだけ感じされてこの「毒」こそがこのラーメンの真髄なんじゃないかと勝手に判断してしまった。

通常はチャーシューなんてペラペラパスパスなのがちょろっと入ってるだけの博多風とんこつラーメンに対してしっかりした味付けのこんなにも大きなチャーシューが入っている山下商店のとんこつは博多風とんこつというにはやや趣を異にしているようにも感じる。


麺を食べ終わるまでも泡立ちがなくならない高粘度のこってりとんこつスープは一旦ハマってしまうと他のどのラーメンでも物足らなくなってしまうような依存性を持っていそうだ。

個人的には博多風とんこつラーメンって言うよりも北九州ラーメンのように思えたがまあどっちにしろ好みが分かれるタイプのヤバい系であることは疑う余地が無い。
これだけのインパクトがあるラーメンながら後口が良いのも不思議だったし尾を引きそうでちょっと怖い体験だった(笑)