
汁なし担々麺 麻沙羅/まさら。


お店の前に書いてあるようにここは汁なし担々麺専門店。
開店3周年を迎えられたそうだけど、自分はその開店当初にここに来ているから約2年ぶりだ。


噂によるとかなり個性的な汁なし担々麺のバリエーションを増やしている有名店になっているそうだ。
実際店の前のメニューを見てもかなり自由な発想で汁なし担々麺の可能性を追求している事がわかる。


そんな麻沙羅の公式サイトに3周年記念「四川☆汁なし担々麺」期間限定販売開始という記事を見つけた。


入店するとまずは自動券売機が出迎えてくれるのでココで限定メニューのチケットを購入してカウンターに座ると若い大将に辛さ(唐辛子)と痺れ(四川山椒)の量を聞かれたので手堅く両方とも3倍でお願いした。


しかしこの手の汁なし担々麺専門店だったら卓上にアレヤコレヤと夥しい数のラー油や唐辛子、花山椒などの香辛料系がズラッと並んでいるのが恒例なのだがここは非常にシンプルで基本的に何もないに近い。

さてちょっと待ってからやってキタヨ!麻沙羅の四川☆汁なし担々麺3辛780円。


しかしこれはビジュアルとしても非常に美しい。
麺はナント平打ちのそれもかなりの太麺で200グラムと相当大盛りになっている。

そしてうず高く盛られた麺と野菜の前方にはラー油をメインとした赤いタレが見える。
食べてみるとこちらは八角・桂皮由来の香り高くちょっとクセのある辣油でまずは面食らった。

後方に目を転ずると胡麻の旨味と香りの芝麻醤、カシューナッツ、豚挽肉味噌に支配されており全く異なる味になっている。
これって全部混ぜたらわけがわからん変な味になるんちゃうか?という心配もあったのだが汁なし担々麺の流儀に従って思い切って全部を渾然一体とすべく混ぜてしまったのだった。


すると全体にふりかけてあった四川産漢源花椒がしっかりと取りまとめていることに気づいたのだがこうなると中華というよりタイ料理の方向性になっているような気もする。


数個入っているカシューナッツは香ばしく、ラーメンでいうところのメンマのような役割で食感を楽しめる。


麺はコシがあってわしわし食べるのには都合が良いのだがスープをあまり吸ってくれないタイプなのでだんだんタレというかスープが余ってくることに気がついた。


最後はスープだけになってしまったがこうしてスプーンで全部呑んでしまった。
四川名産芽菜も悪くないのだがここまでやるならパクチーをオプションでも良いから選ばせてくれたらさらなるエスニック感を堪能できたのにとちょっとだけ残念だったが、相当進化していることが理解できた汁なし担々麺 麻沙羅/まさらの限定、四川☆汁なし担々麺だった。