本格豚骨ラーメン 恵壱(安佐南区)冷やしとんこつ
本格豚骨ラーメン 恵壱。
こう暑い日が連日続くとここのキンキンに冷えた冷やしとんこつが食べたくてまた来てしまった。
「キンキンに冷えた塩気のあるとんこつだれ、ツルツルした喉越しの特製平打ち麺。シャキシャキのレタス、当店自慢の炙りチャーシュー、ほのかに甘い煮玉子、とことんこだわり抜いたつけ麺に仕上げました。」
今では珍しくなった取り放題の辛子高菜を食べながら待つ。
さすがにつけ麺だから通常のラーメンより時間がかかってキタヨ!本格豚骨ラーメン 恵壱の冷やしとんこつ(並・大同料金なので当然大)850円。
豚骨魚介で醤油が決め手の温かいつけダレというのが専ら多いのだがここのはそれらと完全に一線を画するとにかくキンキンに冷たい濃厚とんこつのクリーミーなつけダレにどことなく広島激辛つけ麺の遺伝子を感じさせるトッピング。
だけど麺を引っ張り出してみると驚愕の極太平打ち麺でそのビロビロとした官能的な食感は広島ではなかなか味わえないだろう。
おそらくは多加水麺なのだろうがどっちかといえばうどんのきしめんのような味わいがこのドロッとした濃厚冷製ダレと絶望的なくらいによくあう。
もしもラーメンのような細麺だったらこの特殊なつけダレに圧倒されて存在感を失っていたんじゃないかろうか。
チャーシューは直前にバーナーで炙っておられたがこの麺もつけダレも冷たいヒエヒエな中にただ一人だけ温かいのが余計肉肉さを際だたせるのに成功しているようだ。
ここで辛子高菜をつけダレに投下してみた。
辛さは比較的弱めなのでけっこうたくさん入れてもさほど辛くはならない。
辛さを増すことで広島激辛つけ麺チックになるんじゃないかと予想したがぜんぜん違う食べ物に変化してくれてこれは非常に面白い。
デフォルトでトッピングされているのはゆで卵かと思ったがちゃんとした煮玉子でほんのり味付けされている。
ここで「残ったタレでちょい飯おじや50円」を追加注文してみた。
同時に辛子もやしも取ってきてこいつを試してみることにした。
ご飯は温かいので冷たいつけダレが少しだけ温度を持つことになるがこれに追加した辛子もやしがとっても良い仕事してくれてかなりの辛さをもたらしてくれる。
極上の辛いおじやをスプーンで頬張りながらこれがバッチリ〆になっていることがよくわかる。
それにしてもこれまでありそうでなかった魚介を感じない濃厚とんこつの冷製ダレのつけ麺。
平打ち麺も相まってこれほど個性的で夏にピンズドな麺類はないだろう。
取り放題の辛子高菜や辛子もやしのアシストを借りると一層のオリジナリティを放つのでこの酷暑の中、ぜひ試していただきたい。