らをた広島

食べ歩きブログ

イーグルス/ホテルカリフォルニア

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言わずと知れたウエストコーストサウンドの代表的なアルバムというより代名詞かもしれない。
確かにこのアルバムには様々なタイプの楽曲が収められている。
ニュー・キッド・イン・タウンも素晴らしいし駆け足の人生も未だに色褪せないオリジナリティ溢れるイーグルスサウンドだ。
だがイーグルスといえばやはりホテルカリフォルニアにトドメを刺す。
6分を超える壮大な曲だがイントロのアルペジオからして尋常ではない。
おそらくは13台のノーマルと数台の12弦アコースティックギターエレキギターからなる複雑極まりないアンサンブルで静かに始まる。
ドラムスのドンヘンリーのヴォーカルは独特の哀愁あるしゃがれ声で暗い曲調に見事にマッチしている。
意外に知られていないがホテルカリフォルニアの歌詞はカリフォルニアの繁栄と衰退をテーマにしたかなり高尚なもので最後の
「気がつくと僕は出口を求めて走りまわっていた。
もとの場所に戻る通路をなんとかして見つけなければ・・・。
すると 夜警がいった
「落ち着いて自分の運命を受け入れるのです。
チェック・アウトは自由ですが
ここを立ち去ることは永久にできません」」
は当時のアメリカの時代背景を揶揄したものと評価が高い。
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しかし誰がなんと言おうともこの曲の最大のハイライトはラストのツインギターソロである。
ジョーウォルシュのテレキャスターとドンフェルダーのレスポールから紡ぎ出されるこの上ない哀愁を帯びたメロディーライン、ハーモニクスなどは恐らく本人もライヴではキッチリとは再現できないであろう綱渡り的な神懸かりテクニック、独特の粘り気あるフィーリングを持つエモーショナルで絡みつくような二台のギターはフェードアウトするまで息もつかせない。
これぞまさに圧巻、イーグルス堂々の代表曲である。
しかしそんなイーグルス自身もこのホテルカリフォルニア以降は急激に下降線を辿ることになる。
稀代の傑作であるホテルカリフォルニアを作り出した当人がその傑作が故の評価に悩み、乗り越えられないほどの偉大さに気づいた時イーグルスは普通のバンドに逆戻りしたのか凡庸な作品しか生み出せなくなってしまう。

http://www.youtube.com/watch?v=1ygI3BZxdCY



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