平成の始まりと共に業界の頂点に立った村西は、企画シリーズものを大量に制作するも、それらは黒木香と作り上げたヒット作「SMっぽいの好き」には遠く及ばず、停滞。
黒木は再び村西との作品制作を切望するが村西ははぐらかすばかりで、次第に二人の間はぎくしゃく。
そんな折、衛星放送事業への進出を勧められた村西は、「空からエロを降らせる」という野望に向け資金集めに奔走。
苦楽を共にしてきた社長の川田は村西の暴走に疑念を抱くようになり、村西と決別。
村西は新会社・ダイヤモンド映像を立ち上げ、乃木真梨子（恒松祐里）ら新たな女優たちのプロモーションを始める。
一方、前シーズンで村西と決別し古谷（國村隼）のもとでヤクザとなったトシは、高級クラブのホステス・サヤカ（西内まりや）と出会う。
待望の全裸監督シーズン2。
シーズン1から引き続きと新たなメンバーが加わってあの村西とおるの波乱万丈人生を描く。
前作で黒木香を演じている森田望智と今作のヒロインである乃木真梨子役の恒松祐里の体当たりぶりは見事で喝采モノなのに対してトラブルで干され今作で一発逆転を目論む筈の西内まりやは煮え切らないようにしか見えなかった。
今作も前作同様に日本のバブル期をディテールまで忠実に再現しており走っている着けている腕時計一つクルマ一台も当時のキレイな旧車を走らせてる。
「宇宙からエロが降ってくる」と言うフレーズは聞いたことがあるが衛星放送事業はこんなに見事に失敗したのは知らなかった。
業界トップからバブル崩壊とともに転落していく村西とおるを熱演する山田孝之だがもはや彼は村西とおるにしか見えなくなってくる。
シーズン2の前8話もあっという間に観終わってしまったのだがもしかしてこの全裸監督はコレで終わりみたいなエンディングにショックを受けてしまった。
ラストの交差点でのドタバタ劇によしもと芸人大挙出演はさすがにアレだったが、ココでもビルの看板や風景、走ってるクルマなどの細部にまでキッチリとバブル期が再現されていて舌を巻いた。
今回の全裸監督もかなり当たっているそうだがだったら是非とも続編をお願いしたいもんだ。
