
二代目もんごい亭 広島駅前店。
広島人以外だとちょっとわかりにくいこのお店に久しぶりにやってきた。


相変わらず派手なメニューが展示されていて入る前に選べるようになっている。
その訳は店内に入ると自動券売機の出現という形で理解できる。


「鶏の旨み」「豚のコク」「魚介の香り」のいわゆるトリプルスープがここの最大の特徴である。
看板にも出ていたもんごい夏の定番であるマグロ醬油冷やしラーメンを食べたかったのだが生憎売り切れていたので急遽「もんごいらーめん」のチケットを購入した。


今から12年くらい前に安佐南区山本にあった「ねぶかラーメンMONGOI」はおそらく広島に本格的なトリプルスープのラーメンを初めて紹介しt店として圧倒的な人気を誇っていた反面、ステレオタイプな広島ラーメン信者からは「これはもうラーメンではない」痛烈に批判された店でもあった。


そんなねぶかラーメンMONGOIであったがコンサバティブな広島ラーメンに何の執着もない自分はこのねぶかラーメンMONGOIのもんごいらーめん(醬油・塩)にハマりまくってよく通って来たもんだった。

もんごいらーめん(自家製エビ味噌の香り)780円。
正確に覚えているわけではないがあの頃のねぶかラーメンMONGOIの醤油ラーメンによく似ている。
エビの香りと干し椎茸の戻し汁みたいな味かするのはシロウトでもわかる。

麺はどこの製麺所かは分からないがそれほど個性があるタイプではなくどこにでもあるストレート。
トリプルスープという個性派ながら麺にはあまりコダワリはないのかもしれない。


煮玉子はふたつに割ってあってタマゴ一個入ってるがこれが半熟で相当に旨いのよね(笑)
味付けが絶妙でスープの個性を強調しているかのようだ。


シャキシャキとした食感が楽しい長ネギにヌメっとした舌触りのメンマが好対照なのもよく計算されていてニンマリしてしまう。

さてこれがいよいよもんごいの売りでもある真空生チャーシュー。
「もんごいのチャーシューは低温調理した豚の肩ロース肉を使用しています。煮豚チャーシューとの違いは低温で仕上げているため赤身の部分がしっかりとしていてパサパサした感じがありません。最後までスープに浸しておくと固くなってしまいますので必ず途中でお召し上がり下さい。店主」
なるほど生ハムみたいな感じと言えばわかりやすいかな。
結論から言えば悪いけどそれほど真空低温調理のメリットを感じなかった。

だけどこのトンコツ全盛のこの広島県西部でこういう重層的なスープで勝負する店の元祖だった「ねぶかラーメンMONGOI」の血統を脈々と受け継いでおられることは昔のファンからすれば非常にありがたいことでもある。
この日は厨房に見習いみたいな人がずっと大将から細かくレクチャーを受けていたのでもしかしたら更なる支店をどこかに考えておられるかもしれないがこれは楽しみだ。