「クラシック・ホラー・ストーリー」の監督はロベルト・デ・フェオとパオロ・ストリッポリ、脚本はルチオ・ベザーナ、ロベルト・デ・フェオ、パオロ・ストリッポリ、ミロ・ティッソーネ、デヴィッド・ベリーニが手掛け、主演キャストにはマチルダ・ルッツ、フランチェスコ・ルッソ、ペピーノ・マッツォッタ、ユリア・ソボル、ウィル・メリック、アリダ・バルダリ・カラブリア、クリスティーナ・ドナディオらが顔をそろえます。
本作の撮影はすべて、プーリアとローマで5週間にわたって行われました。
RV車に相乗りした5人の旅行者たち。夜道で動物の死骸を避けようとした車が木に激突し、意識を取り戻すと彼らは森の中にいました。
通ってきた道は消え、人を寄せ付けない深い森が広がり、空地に1軒の木造の家があるばかり。
まもなく、そこは不吉なカルト集団の拠点であることが判明します。
どうやってそこへたどり着いたのか? 事故の後、いったい何が起こったのか? 家にあった絵に描かれた、仮面をつけた生き物は何なのか? 果たして彼らは、お互いを信頼し、囚われた悪夢から逃げ出すことができるのでしょうか?
ネットフリックスのイタリアンホラー映画。
こういうネット配信のお陰で様々な国の映画が気楽に観られるようになった事は本当に良い時代になったもんだ。
イタリアンホラーと言えば昔、サスベリアや食人族などネチネチとした独特なおどろおどろしさがありレンタルビデオでよく観た記憶がある。
それがなんだか懐かしくてコレを観る事にしたのだった。
クルマの事故で変な家に迷い込んだ男女だがこの設定はコテコテのイタリアンホラー映画と言える。
よくあるゾンビや化け物ではなくこの映画の恐怖を与えてくるの相手は人間だと言うのがミソ。
耳を切り落としたり目玉をえぐり取ったりするグロいシーンもあるがここらへんは本格CCを駆使する訳でもなく何とか普通のヒトでも鑑賞に耐えられる。
物語がどうにも変だと思っていたがホラー映画としては意外な展開を見せる。
昔のイタリアンホラー映画のように血が吹き出すような凄惨なシーンもそれ程ないしホラー映画としてもそんなに怖くて仕方ないということはない。
でも最後にはイタリアのエンタメ界への風刺みたいなのまであってメッセージ性のある作品になっている。
そういう意味でもネット配信はこの手のイタリアンホラーを蘇らせてくれるかも知れない。
ラストは驚愕のどんでん返しが待っていてホラーと言うより思いの外良質なサスペンス映画なんじゃないかと思ってしまったクラシック・ホラー・ストーリーだった。