ディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」を映画化。
引っ越してきた屋敷で怪現象に見舞われる親子を救うため、超常現象の専門家らが屋敷に隠された真実に迫る。
監督はかつてディズニーランドでアルバイトをしていたという『バッド・ヘアー』などのジャスティン・シミエン。『RENT/レント』などのロザリオ・ドーソン、『ミッドナイト・イン・パリ』などのオーウェン・ウィルソンのほか、ダニー・デヴィート、ジャレット・レトー、ジェイミー・リー・カーティスらが出演する。
シングルマザーの医師・ギャビー(ロザリオ・ドーソン)は、アメリカ・ニューオーリンズにある豪邸を破格の条件で入手し、9歳の息子・トラヴィスと共に引っ越す。
しかし屋敷はどこか異様な空気に満ちており、二人はたびたび怪現象に遭遇する。
そんな親子を救うため、神父や超常現象の専門家、霊媒師といったエキスパートたちが屋敷にやって来る。
不気味な現象を体験する中で、彼らは屋敷に隠された真実に迫っていく。
ディズニーランドは行ったことがないのでこのタイトルのホーンテッドマンションがなんたるかはさっぱりわからない。
まあそれにしても洋の東西を問わずいわゆる「オバケモノ」って人気があるようでディズニーとしても外せないコンテンツなのだろう。
しかもホラーにまでは辿り着かないようにして笑いも効かせつつ子供が喜ぶようなソコソコの程度に作るのはなかなかにセンスが必要だ。
日本ではゲゲゲの鬼太郎なんてその典型で根強い人気がある。
そういうジャンルだと思っていたから淡々とこの世界観に浸っていたが個人的な好みから言えば退屈な内容ではある。
ディズニーだからまあこんなものかとも思うが、この作品そのものがディズニーランドのホーンテッドマンションというアトラクションの宣伝だと思えば合点が行く。
日本では「マンション」と聞くと2階建てのいわゆるアパートよりちょっと高級な集合住宅を指すが英語での意味は大富豪が住むような大豪邸の事。
だからこの作品のタイトルの「ホーンテッドマンション」は「取り憑かれた大豪邸」という意味になる。
この作品に限らないがポリティカルコレクトレスかなんか知らないがディズニー作品はやたらめったら黒人が主役、または主役級になっている印象があって、ちょっとやり過ぎじゃないかと思うほど。
実際、このホーンテッドマンションも主要キャストはほとんどが黒人で逆にバケモノはほぼほぼ白人に見える。
ストーリーはありきたりで屋敷の秘密なんて最初からわかり切っているが、わからない体で観るのはまああまり楽しい事はない。
アメリカなんかではお子ちゃまターゲットなのかも知れないが自分には子供騙しみたいな作品に見える。
やっぱりホラーなはもっとおどろおどろしく怖いのが好みだし、ジェットコースタームービーならもっとメリハリが欲しいし、コメディならもっと笑わせて欲しい。
とにかく万人向けを狙い過ぎた中途半端さだけが悪目立ちしてしまっていたホーンテッドマンションだった。