麺処いつか(呉市)鰹鶏そば
呉市のヤッケさんから麺処いつかが新メニューを追加したと聞いてさっそくやってきた。
麺処いつかといえば無化調+自家製麺で武装した鶏白湯ラーメンのお店。
これまでにも2度ほどお邪魔してその確かな実力派確認済みだ。
ヤッケさんからの情報によると脱サラのラーメン店主らしい。
この日は初めて平日の昼だったが若い大将とお母様のような女性とん二人体制のようだ。
これがその新メニューたる琥珀醬油の鰹鶏そばだな?
「島根奥出雲で伝来の古式醸造法を守り続けている井上古式醬油を贅沢に使用した醤油ダレを枕崎産鰹&鶏コラーゲンスープと合わせ、麺処いつかの醬油バージョンに仕上げました。」
なるほどこれまでの鶏白湯ラーメンたる鶏そばを「塩」とし今回の醬油バージョンを「醬油」と分類することにしたようだ。
鶏そばにも醬油が使ってあると思うのだがまあそれは一般的なわかりやすさから言うとこうなるのだろう。
シャッター入店してしまったので当然ながら一番客になってしまった。
いつもそうだがカウンターに座って周囲を初めてゆっくり眺めてみた。
店の奥が厨房で右手にカウンター左手にテーブルと15〜16人も入れば満杯になる小さな店内だが自家製麺だけあってその材料の小麦粉がドカンと積んであるがね。
ちょっと待ってからキタヨ!麺処いつかの鰹鶏そば700円。
なるほどね〜こうなるのね。
勝手で申し訳ないのだがあの 「歩いていこう」が一時醬油ラーメンを出していたがそれと同じものがでてくるとばかり踏んでいたのだがあっけなく裏切られた。
ツルツルした食感の太め自家製麺は相変わらずムニュムニュの歯ごたえで濃厚なスープを受け止めるのにじゅうぶんな実力をもっている。
自分はデフォルトで丼に入れられていない限りレンゲを使わずに丼を持ってスープを飲むのだが、この鰹鶏そばの最初にガツンとくるのはやっぱり「カツオ」の香りだ。
だけどこのままだと和風、特にうどんダシになりがちだが、それがスッと消えてある意味クセのある醬油の香りと味に置き換わっていく様は見事だと思うがこれはやっぱりベースの鶏白湯スープのデキが秀逸だからなんじゃないかと推察する。
これにより安易な和風ラーメンではなくちゃんとした「鶏そば」として成立しているのがこの店にわざわざ出向いてくる理由でもある。
「広島熟成鶏ハム1枚、国産豚肩ロース1枚」とメニューに書いてあるトッピングは鶏白湯ラーメンと同一のものだがこれははんなり優しい味の鶏白湯スープにはベストマッチでもこのちょっとクセのある醬油が主張するスープでは主張が弱く感じられもっと一般的でラフなバラ肉チャーシューの方が合うんじゃないかな。
そういう細かいアラを探さないといけないくらい完成度は高くなんだかんだ言いながらスープを全部飲んじゃったよ。
開店してまだ間がないのにこれだけハイレベルなメニューを追加してくるあたりやっぱりここの大将は只者ではないのは間違いなさそうだ。