らをた広島

食べ歩きブログ

竜とそばかすの姫

f:id:unkosuzou:20220404163054j:plain

おおかみこどもの雨と雪』や、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた『未来のミライ』などの細田守が監督を務めたアニメーション。

f:id:unkosuzou:20220404163405j:plain

“もうひとつの現実”と呼ばれる巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、心に傷を抱え自分を見失った17歳の女子高生が、未知の存在との遭遇を通して成長していく。

企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーション制作会社・スタジオ地図が担当する。

f:id:unkosuzou:20220404163115p:plain

高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。

ある日、彼女は全世界で50億人以上が集うインターネット空間の仮想世界「U」と出会い、ベルというアバターで参加する。

f:id:unkosuzou:20220404163415j:plain

幼いころに母を亡くして以来、すずは歌うことができなくなっていたが、Uでは自然に歌うことができた。

Uで自作の歌を披露し注目を浴びるベルの前に、ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。

f:id:unkosuzou:20220404163131j:plain

あの細田守監督最新作。

当然ながら期待値は非常に高く非常に楽しみにしていた。

f:id:unkosuzou:20220404163141j:plain

高知が舞台だと一発でわかる景色の繊細な背景の作り込みにまずは感激してしまった。

ネット空間のお話なんてイマドキな内容についていけるか心配になったが、アニメだから大丈夫だろうと何の根拠もないけど見入ってしまった。

f:id:unkosuzou:20220404163153j:plain

ボイスキャストは俳優や歌手と本職の声優が半々でよくある変な感じはしない。

まあ役所広司を脇役で使うなんてメジャーアニメ映画じゃないとあり得ない(笑)

f:id:unkosuzou:20220404163257j:plain

ただちょっと作風が自分の苦手なミュージカルみたいな感じがあって内容的に音楽に頼っているようなシーンが多いのが鼻につく。

映像は最新のCGが駆使されているのだろうが凄まじく美しく日本のアニメーション技術は世界最高レベルなのはよくわかる。

f:id:unkosuzou:20220404163246j:plain

高知の田舎風景とネット世界のサイバーな世界の対比がスゴくあってコレが作品にメリハリをつけているようだ。

サイバーとリアルを行ったり来たりの不思議な作品だけどいくら何でもコレはわかりにくいしストーリーそのものにワクワク感がない。

f:id:unkosuzou:20220404163312p:plain

主人公の成長を描きたいのだと思うけどそこら辺も伝わってこないしせっかくのこの世界観が生かしきれていないように感じる。

なんだか長編のミュージックビデオを観ているような感じがしてやはりミュージカルもどきは自分にはあわない。

f:id:unkosuzou:20220404163333j:plain

この映画は細田守監督としては最大の興行成績を叩き出したらしいがあくまで個人的には「バケモノの子」や「サマーウォーズ」の方がデキが良かったように思う。

ラストも何だか説得力がなく凡庸で何だか綺麗事のオンパレードに見えて来てしまった。

f:id:unkosuzou:20220404163346j:plain

期待が大き過ぎたのも確かだけどその圧倒的な映像美を楽しむのなら良いが作品としての質はストーリーを含めて今一歩だと言わざるを得ない竜とそばかすの姫だった。

 

亜鶏(西区)軟骨ソーキラーメン軟骨ソーキ増量

f:id:unkosuzou:20220404153813p:plain

亜鶏

広島電鉄天満町電停真ん前に出来た新しいお店で駐車場がないので近隣のコインパーキングは狭いのが多くて安心して入れられるのを探すのに難儀した。

f:id:unkosuzou:20220404153928p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153930p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153933p:plain

公式サイトを見てきたのだがアジアンライス専門店とのことなのだがどういうことなのかよくわからずに来た。

f:id:unkosuzou:20220404153935p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153948p:plain

海南チキンライス、軟骨ソーキラーメン、そして軟骨ソーキライスがメインメニューでソーキとあるが沖縄料理ではないようだ。

f:id:unkosuzou:20220404153945p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153941p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153938p:plain

ビールも沖縄のオリオンとかはなくてシンガポール、タイ、インドネシアのがラインナップされている。

f:id:unkosuzou:20220404154737p:plain

ちょっと待ってからキタヨ!!亜鶏の軟骨ソーキラーメン650円+軟骨ソーキ増量200円=850円。

デフォルトがソーキ2つで追加分が2つと説明された。

f:id:unkosuzou:20220404154919p:plain

麺は確かに沖縄そばと全然違って標準的なラーメンに近いが最近じゃちょっと珍しいくらいにプラスティッキーな食感でちょっと懐かしい(笑)

f:id:unkosuzou:20220404153955p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153953p:plain
f:id:unkosuzou:20220404153951p:plain

スープもちょっと変わったエスニック調タイプでおそらくはトンコツベースなのだろうがもしかしたらカエシの醤油が日本のじゃないのかもしれない不思議な味わい。

f:id:unkosuzou:20220404155426p:plain

注目の軟骨ソーキはおそらくホンモノの排骨(排骨は、中国語で豚などのスペアリブ、すなわち骨付きばら肉の意味。)で自分が知ってる軟骨ソーキといいながら豚バラの煮込みだったり、油で揚げたりして日本人に食べやすくアレンジしたのとはぜんぜん違う。

f:id:unkosuzou:20220404153958p:plain
f:id:unkosuzou:20220404154000p:plain

本当にアバラ骨軟骨がついた肉を柔らかく煮たもので食感としてはおでんによく入っているすじ肉に似ている。

味付けがこれまた不思議な感じで特殊なスパイスでも使われているような気がする。

f:id:unkosuzou:20220404154003p:plain
f:id:unkosuzou:20220404154009p:plain

最初は面食らったが途中から慣れてきてこれはこれで面白い味だとは思うがこのラーメンのスープとのマッチングからするとイマイチにも思えなくもない。

f:id:unkosuzou:20220404154012p:plain
f:id:unkosuzou:20220404154015p:plain

このオリジナリティ溢れる独特の味が広島のヒトにどう受け止められるのか興味もあるが、これだけ個性的だったらハマるヒトはとことんハマりそうだ。

パクチーを筆頭にこれまで知らないかった癖のあるアジアの食べ物って最初は抵抗を感じても徐々に慣れて気がつけば旨く感じるようになるのもよくあることだと思うがこの軟骨ソーキラーメンもそうなる可能性はあると思う。

色々新しい発見があって面白かった亜鶏の軟骨ソーキラーメン軟骨ソーキ増量だった。

チキンラーメン(日清食品)

f:id:unkosuzou:20220404103831p:plain

チキンラーメン

 希望小売価格     111円 (税別) 

f:id:unkosuzou:20220404103903p:plain
f:id:unkosuzou:20220404103906p:plain

すぐおいしい、すごくおいしい。

 世界初のインスタントラーメン。お湯かけ3分、煮込んで1分で調理できる。

黄身ポケットと白身ポケットのWたまごポケット。

f:id:unkosuzou:20220404103908p:plain
f:id:unkosuzou:20220404103910p:plain

言わずと知れたインスタントラーメンの元祖、チキンラーメン

今日はタマゴ2個入れて朝食にすることにした。

f:id:unkosuzou:20220404104350p:plain

基本的にチキンラーメンは丼に入れてお湯をかけて3分か鍋で1分煮るように書いてあるのだがいつもこうしてタマゴごと入れて鍋で3分煮て食べる(笑)

f:id:unkosuzou:20220404104509p:plain

当然タマゴは煮えて麺はクタクタになるのだがこれがとても気に入っている。

f:id:unkosuzou:20220404103913p:plain
f:id:unkosuzou:20220404103915p:plain

このチキンラーメン特有な麺はどこかカップヌードルの麺に似ている事に今頃気がついた。

f:id:unkosuzou:20220404103918p:plain
f:id:unkosuzou:20220404103920p:plain

さすがにタマゴ2つで全体の量がブーストされてこれは満足度が高い。

f:id:unkosuzou:20220404103923p:plain
f:id:unkosuzou:20220404103925p:plain

そのうちの一個は早々に割れてしまったのだがこれはこれでスープがマイルドになって良いのよね〜。

最近のチキンラーメンのCMでキャンプで食べているのがあるが確かにこのお手軽さはキャンプには最適だろうなとキャンプもしないのに思ってしまった。

1958年発売ってんだから今年でもう62年って凄すぎて呆れてしまうくらいだがまだまだ需要はあると思うので残してほしいチキンラーメンだった。

静かなる海

f:id:unkosuzou:20220225150441j:plain

「静かなる海」は、必須資源の枯渇により荒廃した近未来の地球から、特殊任務を受けて月に捨てられた研究基地へと向かった精鋭の隊員たちの物語だ。

研究基地で隊員が殺害されるという謎の事件を描いたミステリースリラーで、チェ・ハンヨン監督の同名短編映画を原作にしている。

f:id:unkosuzou:20220225150648j:plain

Netflixドラマ「キングダム」シリーズでグローバルスターに浮上したペ・ドゥナと、「イカゲーム」に特別出演して海外でも話題を集めたコン・ユが共演して大きな関心を集めた。

ここにイ・ジュン、キム・ソニョン、イ・ムセン、イ・ソンウクら映画、テレビドラマに多数出演する演技派俳優たちが豪華出演して、より一層期待感を刺激した。

f:id:unkosuzou:20220225150709j:plain

人気俳優チョン・ウソンが、初めて制作総括プロデューサーとして名を連ねた作品でもある。

f:id:unkosuzou:20220225150500j:plain

ネットフリックスの最新韓国ドラマ。

1話45分程度で全8話と全9話のイカゲームと似たような尺で構成されている。

f:id:unkosuzou:20220225150512p:plain

舞台は宇宙というかなり壮大な内容でCGが駆使されている。

この手な宇宙を舞台にした作品と言うのはセットやら衣装やら押しなべて制作費がベラボウにかかるので邦画ではあまり見かけないが、この作品にとんでもないカネがネットフリックスから投入されているのは容易に想像できる。

f:id:unkosuzou:20220225150523j:plain

5年前放射能漏れが原因でという建前で閉鎖された月基地から謎のブツを24時間以内に持ち帰る任務のチームが一人づつ不可解な死を遂げるという内容と知って観始めた。

自分らの世代だとこの手の宇宙が舞台のスリラーと言えばなんと言ってもエイリアンシリーズを連想してしまうがこの作品にもその雰囲気が漂っている。

f:id:unkosuzou:20220225150538j:plain

て言うかホントにエイリアンみたいな展開になって行くのにビビった。

冒頭の月面を歩いてるシーンでは重力が少ないような表現があったのでこの先ずっとコレをやるなら大変だと思っていたが月面基地に着いたら地上と変わらぬ重力感に戻ったのでどこなく安心した(笑)

f:id:unkosuzou:20220225150550j:plain

まあこの手の宇宙を舞台にした作品は多かれ少なかれエイリアンの影響を受けていると思われるのでリスペクトしたような映像があるのは仕方ないとは思う。

乗組員の過去や背景などもフラッシュバックしながら丁寧に紹介されて閉鎖された空間で謎が謎を呼ぶ展開は一昔前にあった海外ドラマ「ロスト」を彷彿とさせる。

f:id:unkosuzou:20220225150613j:plain

ロストはストーリーに必要のない謎の風呂敷までも広げすぎて最後は収集がつかなくなってしまったがこのドラマはどうなのか心配になってしまった。

乗組員にはキッチリ裏切り者もいてコレが悪役になり良いスパイスになって機能している脚本は良く練りこまれている。

f:id:unkosuzou:20220225150626j:plain

途中で気がついたのだがイカゲームで握役やっていた俳優さんがキーパーソンとして登場するのだがイカゲームと全然違う役柄で最初は同人物とは思えないくらいでちょっとビビった。

タイトルの静かなる海だが最初はなんのことかわからなかったがストーリーが進むとなるほどそう言うことかと納得ができるようになっている。

f:id:unkosuzou:20220225150637j:plain

最終話は丸ごと解決編になっていて謎解きをしてくれるのだがラストの表現は賛否が分かれそうで個人的にはここまで引っ張って来て最期の最期にソレはないよ!と言いたくなってしまった静かなる海だった。

 

ローン(中区)平牧三元豚極厚ロースかつ180g

ローン

かなり前からこのお店に来てみたかったが日曜日が休みなのでついつい忘れがちになってしまっていた。

たまたま平日晩飯を外で食べる機会があったのでこれを逃すかとやってきたがこんな市街地にあるのにきっちりと自前の駐車場4台分を確保してくれているのはマジでありがたい。

メニューはアメリカの豚と日本の豚で構成されているのでココは迷わず平牧三元豚の定番であるロースかつの一番デカいのをお願いした。

それにしてもなんていうかノスタルジックな空間でどことなく昔の喫茶店のような店内で窓があって小さな庭が見えるなんて懐かしさすら感じる。

からしは別皿に小さなパックのが置いてあってこの方式は久しぶりに見た。

昔、エキニシにかつまろ(残念ながら現在は閉店してしまった)という小さなとんかつ屋さんがあってそこによく通っていたのだがからしがこの方式だった。

スタッフは二人の男性でまずは野菜サラダ、とんかつソースとドレッシング、そしてゴマの入ったすり鉢がでてきた。

続いてご飯、漬物、味噌汁がきてあとは本命のとんかつを待つことになった。

ちなみにこのご飯、味噌汁、野菜サラダ、そして漬物まで全部お代わり自由なんだそうでそこまで太っ腹なのもあまり聞いたことがない。

さてすぐにキタヨ!!ローンの平牧三元豚極厚ロースかつ180g 1500円。

これはなかなかの迫力でやっぱりとんかつはこうでなくちゃね!

ゴマを剃ってそこにとんかつソースを入れてとんかつにはからしを乗っけてさあいただくぞ。

中は芯の辺りがほんのり赤い程度の絶妙な火入れになっていてここの大将の腕が伺い知れる。

下だけにソースをつけて食べてみたがまあ確かに驚くほど柔らかく脂身がジューシーだ。

それとこれもよく経験するとんかつの「とん」と「かつ」が分裂するってことも皆無で引っ剥がそうとしてもかつはとんから離れることはなかった(笑)

ドレッシングはワサビとゴマとあったがワサビを選んだがこれが思ったより鼻にツーンとくるタイプで嬉しくなって野菜サラダ全部食べてしまったのでお代わりをお願いしたら今度はキャベツの大盛りサラダに変身してくれた。

180グラムもあったとんかつだけど柔らかいし旨味も凄いのでマジでこの倍くらいは余裕で食べてしまえそうだ。

まあええオッサンがそんなこともできないので自制したが・・・

味噌汁にはそこにしじみが残ったのでこれはしじみの味噌汁だったようだ。

この内容だったら税込み1500円は極めてリーズナブルだと思うし満足度も高い。

とんかつソースとからしは市販品かもしれないが、安いのでとんかつに全振りしているってわけでもなく他のパーツもしっかり手が入っていてこの値段ってそりゃ評判になるワケだ。

個人的なとんかつ店筆頭に躍り出てしまったローンのローンの平牧三元豚極厚ロースかつ180gだった。

噂によるとカツカレーも相当なものらしいので今度突撃してみようと画策している。

Plus Ultra(中区)とんこつチャーシュー麺・追加ネギ

Plus Ultraプルス・ウルトラ

ネット上で週替りメニューみたいなのを比較的安定的に毎日営業しているとの情報を得た。

そして4月30日まではとんこつラーメンをやっているとのことも。

こりゃ行ってみにゃならんとやってきたがまずはクルマでお店の前まで行って営業確認をして、それからコインパーキングを求めてこの町内をグルグル2〜3週は徘徊してやっとみつけた。

入り口の自動券売機でチャーシュー麺650円と追加ネギ100円の食券を購入してカウンターに座った。

ちょっと待ってからキタヨ!!Plus Ultraプルス・ウルトラのとんこつチャーシュー麺650円+追加ネギ100円=750円。

麺の硬さやらコッテリ度は聞かれなかったので全てデフォルト(まあ聞かれても二郎系以外は常にどの店でもデフォルトでお願いするのだが)だ。

確かここはあの原田製麺の麺だったからコシとか文句ないのだが一般的な広島ラーメンより細いようにも感じる。

注文時に無料のおろし生ニンニクお願いするの忘れた!とこの時に気がついたがその必要性を全く感じなかったのでなにも言わないで食べ続けた。

チャーシューはパサパサタイプが丸めて入れてあるのだがこのスープにはこの方がマッチングが良さそうでさすがのセンスだと感心させられる。

しかしこのとんこつスープはどうよ!獣臭なんて微塵もなくその代わりに甘さがギュッと前に出ているのに立体的な奥行きがあってヘタしたら九州でもここまでの洗練されたのは滅多に食べられないんじゃないか。

追加ネギは大正解だったようでこれが程よい箸休めになってくれて中盤から後半にかけて食べ飽きることがまるでない。

別段味変の必要性は感じなかったが目の前に辛みそがあったので出来心で少しだけ入れてしまった。

なかなかおもしろい方向性だったのでもう少し追加して辛いとんこつラーメンに変身したがこの僅かな変化もこのスープは余裕で受け止めてくれて大人の味に変化する。

これまでとんこつラーメンでこれだけ感動した経験はちょっとなかったし後半になっても夢中でガツガツ丼に顔を突っ込む勢いで食べてしまった。

さらにテーブルにあったゴマも入れてしまっただがちょっと入れすぎたにも関わらず香ばしい変化もガッチリ受け止めるだけのスープにパワーがあるようで改めてその完成度にビビってしまう。

う〜〜ん、変な話もう一杯食べたいという変態的な衝動に駆られたがさすがに太ってしまうのでグッと我慢した。

ここのラーメンはけっこう気に入っていて何度も来るが臨休が多いので若干足が遠のいていたのだがその実力はホンモノだ。

これだけのとんこつラーメンが750円(ノーマルだと550円!!)って大バーゲンと断言できる。

最近マジメに営業しているみたいだからラヲタは30日までにプルス・ウルトラに急いで衝撃のとんこつラーメンを体験せよ!(笑)

今、私たちの学校は...

突然ゾンビウイルスがまん延した高校に閉じ込められた生徒たちが、生き残るために力を合わせて戦う物語です。
原作は、斬新な発想と、思わず引き込まれるような物語、そしてその非常に緻密な描写から"韓国スタイルのゾンビグラフィックノベル"と称される、クリエイターのチュ・ドングンによる人気ウェブトゥーン。

謎のウイルスに感染した生徒たちのおぞましい姿や、校内のさまざまな場所で展開される圧巻のアクションは必見です。
Netflixシリーズ『今、私たちの学校は...』1月28日(金)より独占配信

いわゆる学園ゾンビもの。

どうやらあの「地獄が呼んでいる」とスタッフが作ったらしい。

噛む事で感染するゾンビモノと言えば先日観た新感染 ファイナル・エクスプレスと同様の世界観で舞台が電車から学校に変わったとも言える。

映画新感染 ファイナル・エクスプレスはかなりヒットしたそうだから更なる柳の下のドジョウを狙った作品なのだろう。

ゾンビになる過程もゾンビの立ち振舞も新感染 ファイナル・エクスプレスそっくりだし関連性は間違いない。

コレで暗くなると目が見えなくなるゾンビなら丸で同じだ。

まあだから悪いと言う事はないが映画なら2時間で完結だから何とかなるが、1話1時間くらいの尺で12話も持つのか心配になった。

実際1話でどんどん生徒がゾンビ化してから生き残った人間で壮大な引き伸ばしが始まる。

それにしてもゾンビ物だけあってかなりグロい表現もあってなかなかカネと手間がかかっている。

しかし学校で甚大な被害が起こっているのに生徒の事そっちのけで保身のためにどうにか外部に隠蔽しようとする校長は何故かリアリティがあって怖い。

同じ系統のアメリカのドラマ、ウォーキングデッドシリーズは最初はゾンビがヒトを噛ってどんどんゾンビ化させていく内容だったがいつしかゾンビはアクセント程度になり生き残った人間同士の骨肉の争いの展開になったからこのドラマもそうなると予想できた。

しかしまあ次から次へと悪役が入れ替わり立ち替わり現れて物語を飽きさせない工夫はさすがた。

生き残った生徒が教室に閉じ込められて劇中ではまる3日以上飲まず食わずの割にはとても元気だったり排泄問題とかまあ色々ツッコミどころもあって辻褄が合わない箇所もありはするがそれでも全体として一定のリアリティがあって納得させられる。

特にせっかくゾンビにならずに生き残った人々が離島に隔離されその不便な生活のなんやかんやの揉め事にはあまりに予想できすぎて怖い。

後半はちょっと思わぬ展開で先が読めなくなりかなり面白くなっていくのでドンドン中毒性が上がってしまうのでますます寝られなくなってしまう。

劇中でウイルスにビビってゾンビになっていない学生まで狙撃しろと命じる司令官が出てくるがまさに今の日本のコロナがさっぱりわからんのに怖い怖いとわかったようなデマをばら撒くエセ感染症専門家とゴミ首長やダメ政治家を揶揄しているようにも見える。

これってゾンビに追われて出演者がドンドン場所を変えていく言わばロードムービー形式になっていてコレが常に物語に緊張感を持たせているのだろう。

さてこれだけ色んな風呂敷を広げるだけ広げておいてどうやって決着させるのか楽しみにしていたが尺が足りるのか心配になってきた。

まさかまた中途で終わってここまでがファーストシーズンだというオチかとビビっていたが一応の完結はするがこりゃ必ず続編ができてしまいそうで今から楽しみにする事にした。