らをた広島

食べ歩きブログ

カワサキエリミネーター400LX

私の下を通り過ぎていったバイク達シリーズ(笑)第11弾!!
過去の遍歴を赤裸々に綴るこのシリーズ。
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今回はカワサキエリミネーター400LX
いまから20数年前に職場の先輩が自宅改築の為にうちに預けていたバイク。
自由に乗っても良いということだったので楽しませてもらっていた。
カワサキはかなり以前からLTDというアメリカンの車体に4気筒マルチエンジンを搭載したバイクを造っていた。
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まあこれはよくある手法で最近流行りのモタードもそうだしクルマではスポーツセダンとかSUVもそういうジャンルクロスオーバーと言え、比較的安直な発想から作り出されたモノだ。
この言わば日本独特のマルチエンジン搭載アメリカンコンセプトを更に推し進めてドラッグレーサー風バイクがエリミネーターだ。
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当時Z1の再来と言われ世界最速を謳っていたカワサキGPZ900Rニンジャのエンジンをシャフト駆動とし長いホイルベースに低くてダックスフントみたいな車体に詰め込んだ奇異なバイクは新開発のVブーストという過給器付き専用エンジン搭載というより本格的なヤマハV-MAXを生み出すきっかけになったのは間違いない。
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新たなジャンルを切り開いたエリミネーターは世界的に人気となりカワサキは国内向けに750や400、250を次々に発売。
そんなエリミネーターの400にメッキパーツを取り付けた豪華版がこの400LXのプロフィールだ。
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このエリミネーター400LX、エンジンは確かにGPZあたりのレッキとした水冷4気筒マルチエンジンなのだがいかんせん車重に対してアンダーパワーでマッチョ感は見かけ倒しだ。
オマケにフレームもぐにゃぐにゃだしブレーキは甘いしこのエンジンは下がなくてエンストし易いときてる。
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加速時にテールが上がりアクセルオフでテールが下がるというシャフトドライブ独特の悪癖も手に取るようにわかり現在の1400GTRのシャフトドライブがいかによくできているかを理解させる反面教師でもあったと言える。
「パパァーン」と小気味良くなるホーンを除いて取り柄を探すのに難儀する困ったちゃんバイクだった。
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そもそもドラッグレーサーもどきの大排気量ハイパワーエンジンを搭載しないと成り立たないコンセプトのはずが貧相なエンジンを載せて無理矢理成立させようとしても本末転倒の歪なモノができるばかりだ。
まあ商売だからと言ってしまえばそれまでだが時折カワサキはこういう無理が通れば道理が引っ込むみたいな事を平気な顔してやっている(Z750スペクターもそうだったな)
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あの本家ハーレーまでパクるほど唯一無二ジャパニーズアメリカンとして名車の誉れ高い初期型ヤマハV-MAXに対して歴史に埋もれた先駆者たるエリミネーター
その違いはその志を具体化するとき名を捨てて実を取ったか否かの違いなのだろう。


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