らをた広島

食べ歩きブログ

なかがわ(高知県須崎市)鍋焼きラーメン

な1
焼肉お食事 なかがわ
比較的わかりやすい立地ではある。
なか02なか01
そもそもは焼肉屋さんのようでがあるがランチとして鍋焼きラーメンを提供されているようだ。
鍋焼きラーメン・・・
須崎市内の「谷口食堂」(現在は閉店)が戦後に考案した。2002年(平成14年)に須崎市の名物として売り出そうと商工会議所・市役所などの有志により「鍋焼きラーメンプロジェクトX」が発足し、積極的にPRが行われるようになっている。
須崎商工会議所が発足させた「須崎名物『鍋焼きラーメンプロジェクトX」では7つの定義を定めている。
1,スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること
2,麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること
3,具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること
4,器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること
5,スープが沸騰した状態で提供されること
6,たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること
7,全てに「おもてなしの心」を込めること」
なか03なか04
お店の中はいかにも焼肉屋さんでテーブルがいくつかと小上がりもあって「いかにも」って感じが充満している。
お店はこれまたいかにも感がある比較的高齢なご夫婦で切り盛りされている。
当然の如く鍋焼きラーメンを注文する。
なか05
壁に貼ってあるキリンラガービールのポスター。
「ビール。たっすいがは、いかん・・・」
意味がさっぱりわからんのでおばちゃんに意味を尋ねたら「中途半端はいけない」ってことらしい。
土佐弁がわからなかったら解読不能なことは間違いない(笑)
なか06なか07
きたきた!鍋!しかもこの店は土鍋でなくホーローだ。
定義通りにちゃんとタクワンもついてきている。
な2
ワクワクしながらフタを取ったらその全貌を表したなかがわの鍋焼きラーメン550円。
これこれ!!これこそホンマモンの須崎の鍋焼きラーメンよね~。
生卵が眩しい(笑)
なか08なか09
この独特の黄色い卵麺。
当然ながら鍋に入れられて茹でられるのでなかなか伸びないようになっていて細い割にいつまでもコシを失わないように配慮されている。
な4
でもやっぱり大事なのはこの鶏由来の醤油スープ。
綺麗に澄んでいて東京ラーメンのようだが脂がけっこうあって優しげな見た目よりはるかにこってりしてガツンと来る。
この鶏スープこそが須崎の鍋焼きラーメン最大の特徴だと思う。
な3
それとネギ、生卵、ちくわといったトッピングだがこちらも固めの地鶏がたくさん入れてあるのがここのオリジナリティだ。
どうしても鍋焼きって派手なギミックに目を奪われがちになるのだが須崎の鍋焼きラーメンは実は質実剛健、本格的鶏ラーメンがその本質なのである。
このへんを誤解して「鍋焼きうどん」のラーメン版みたいなのを想像しているとがっかりすることになる。
自分が須崎以外で提供される鍋焼きラーメンにいつも失望するのもこのあたりがその理由と言える。
なか10
鍋焼きラーメンのお約束は途中で生卵を潰して味の変化を楽しむこと。
いやいや今回もとっても満足だった。
なか11なか12
ここからいつものように黒潮ラインで武市半平太大先生にご挨拶してから高速でサクッと広島へ帰ったのだった。