『一命』などの三池崇史監督と『東京喰種 トーキョーグール』シリーズなどの窪田正孝が、ドラマ「ケータイ捜査官7」以来およそ10年ぶりに組んだラブストーリー。
負けるはずのない相手に負けたプロボクサーの主人公が過ごす、アンダーグラウンドの世界での強烈な一夜を描く。
『ビジランテ』などの大森南朋、『さよなら歌舞伎町』などの染谷将太をはじめ、小西桜子、ベッキー、村上淳、塩見三省、内野聖陽らが出演した。
新宿の歌舞伎町。
身寄りのない葛城レオ(窪田正孝)は才能あるプロボクサーだったが、格下の相手に負け、試合後の診察で自身の余命がわずかだと知る。
希望を失い街をうろついていたレオは、ヤクザと関わりのある少女のモニカ(小西桜子)を追っていた悪徳刑事の大伴(大森南朋)を殴り倒し、ヤクザと大伴から追われることになる。
初恋というタイトルから甘ったるいラブストーリーかと思っていたらコリャほとんとヤクザ映画だ。
ヤクザの情婦役のベッキーのブチ切れた演技も凄いが先日まで「きのう何食べた?」でケンジの繊細な演技で魅了してくれた内野聖陽の迫力ある極道ぶりに驚いた。
ストーリーは比較的単純でわかりやすいがその分一本調子でメリハリがないので後半飽きてくる。
恋愛部分はオマケでメインはヤクザの抗争のアクション映画と言うのがこの映画の実態だ。
ラスト近くの肝心なシーンがドラマ勇者ヨシヒコ並みにアニメになるのにはマジで閉口したしいかにもとってつけたようなラストもどうにも陳腐で苦笑いしてしまった。
実はこの映画、韓国映画パラサイト 半地下の家族の後に見たのだがシロウトの自分にも全ての面で負けているのがハッキリわかるくらい勝負になっていないのが悲しかったという結論に達してしまったのだった。