らをた広島

食べ歩きブログ

マカロニほうれん荘(鴨川つばめ)

自分が小学生高学年から中学生にかけて友人たちの間で少年チャンピオンブームが起こった。

当時の少年チャンピオンには「ドカベン」「750ライダー」「魔太郎がくる!!」「恐怖新聞」「らんぽう」「月とすっぽん」「ゆうひが丘の総理大臣」など錚々たる連載があった。

中でも「がきデカ」「ブラックジャック」そして「マカロニほうれん荘」はコミックスまで揃えてハマりまくってしまった。

当時はまだ子供だったのできんどーさんのギャグはいまいちわからなかったのだが膝方 歳三には死ぬほど笑ったしそのセンスにガキながら驚愕したのを覚えている。

当時これも友人の影響でディープ・パープルやレッド・ツェッペリン、キッスやクイーンなどのいわゆるハードロックにハマっていたこともあってこの関係の作中のギャグには完全にヤラれてしまった。

それにちょうど多感な時期だったせいもあってこのマンガのほんの少しだけあるお色気シーンも楽しみにしていたのをよく覚えている。

それに後藤熊男という「クマ先生」の「ノオッ」には腹を抱えてよく笑っていたしミリタリーオタクぶりを発揮した兵器や武器の細やかな描写にも感心していた。

作者である鴨川つばめ先生の強烈な才能を発揮していたこの作品だが子供の目にも明らかに作品の内容の失速が見て取れるようになってしまい後半はもはや他のマンガじゃないかと思えるほどになってしまった。

当時はネットとかがないのでこの失速の理由が全然わからなかったが後日、事情を知って愕然としてしまった。

その後、鴨川つばめ先生の作品は少年チャンピオンでもいくつか登場したが正直このマカロニほうれん荘ほどの輝きは感じれなかったのは残念だった。

最後はよくわからない終わり方をしたのだがそれでもこのマカロニほうれん荘という画期的なマンガは個人的に最高のギャグ漫画になってしまった。

あれからいくつものギャグ漫画も読んだが今でもこのマカロニほうれん荘が自分の中のギャグ漫画最高峰であることには揺るぎはないし、きっとそれはこれからも変わることはないだろう。