製作年1987年
バイクを愛する少年少女の青春群像を描く。
『週刊少年マガジン』連載中のしげの秀一原作の同名漫画のアニメ化で、脚本は「想い出のアン」の渡辺由自と渡辺麻実の共同執筆。
監督は上村修と池上誉優がそれぞれ担当。
少年漫画誌におけるバイクブームの火付け役となった、しげの秀一の同題コミックをアニメ化。
本映画はOVAとして作られた「筑波編」と「鈴鹿編」の2作を再編集して製作されている。
ヒロインのアイをアイドルの荻野目洋子が演じた。
バイク好きの高校生グンは、峠でバイク乗りの高校生・秀吉に勝負で敗北。
やがて秀吉がグンの高校に編入してきたことでふたりの対立はエスカレートするが、ライダー仲間のみゆきの縁でグンたちは鈴鹿の耐久レースに出場する。
今から35年くらい前の作品で学生時代にレンタルビデオで借りてきて観たのを覚えている。
アニマックスで放送されたので録画して観た。
ビデオ2本分をまとめて映画としたのがコレらしいがオープニングの荻野目洋子の歌なんか懐かしくて涙が出る(笑)
学生時代はバイクに乗っていたので週刊マガジンに連載されていたバリバリ伝説はハマって読んでいた。
当時は中型免許しか持っていなかったので劇中に出てくるCB750Fやカタナに憧れていたのをよく覚えている。
「あい」の声優が荻野目洋子なのでココらへんはまあご愛嬌だが「みゆき」の声優は戸田恵子なのは知らなかった。
そう言えばその頃、バリバリ伝説のグンヘルにカラーリングするのが流行っていて自分も知り合いに塗ってもらって、カワサキに乗っていた(笑)
最近のCG化されたアニメに見慣れていると当時のほぼ手書きアニメの作画はかなり荒いし動きも雑だが手造り感がある。
二本のOVAビデオが一つの映画になってるので昔観たのと少し違う展開になっているが基本的な内容は変わっていない。
当時の作品の王道だったヤンキー紛いのキャラクターとか今どきあり得ないくらい現実離れした格闘シーンとかは時代を感じるがバイクの走行シーンはよく作り込まれていて(ガードレールキックターンはアレだが)見応えある。
作品的にはよく言われるように最強ライバルのヒデヨシが亡くなるまでがバリバリ伝説の本領と言うか本質が詰まっていると思うがこの作品はジャストそこまでが描かれている。
原作をそれこそ擦り切れるまで読んだ身としては削られて残念なシーンもかなりあるがそれでも物語の勘所は抑えてあるように思う。
いくら耐久レースとは言え一度転倒したマシンを押してピットまで帰ったチームが逆転優勝とかリアリティはぶっ飛んでいるのだがそれでも感動してしまった。
ヒデヨシが死んでから、サーキットがメインになってしまったバリバリ伝説にはどうにも魅力を感じなくなってしまってマンガも気合い入れて読まなくなってしまったのであまり覚えていない。
そこら辺の反省もあったのか頭文字Dは最後まで公道レースが描かれていた。
この作品の中でも一番の見せ場はやはり峠チューニングされたCB750Fとカタナのバトルだったように思うし、それだけにヒデヨシが死んだシーンは泣けてしまう。
久しぶりに観たが若かった頃、バイクに夢中だった青春を思い出してしまったバリバリ伝説だった。