
ここは宇品の表通りから中に入ったわかりにくい場所にあるらーめん阿吽。
店の前にはギリギリ2台駐めるだけの駐車場がある。


「あうんの呼吸」とかいうときのあうんを阿吽と書くには知っていたがここの店名は看板にあるように「あん」と読ませるようだ。
それに十と書いて「つなし」とはとてもじゃないが読めなかった。
「ひとつ」「ふたつ」・・・と数を数えていくと「やっつ」「ここのつ」の次が「つなし」なんだそうで「つ」がつかなくなることからそういうふうに読むそうだが普通は「じゅう」或いは「とう」と読むだろう。


店名も店名なら品名も相当人を喰ったのを名づけたものだと感心する。
店内に入ると今度は壁に大きく書かれたスパイダーマンが暖かく出迎えてくれる(笑)


大将と女性がひとりの2人体制。
十(つなし)そばの由来はどうやら10回混ぜて食べることからきているようでどうやらまぜそばの一種と考えて良いのだろう。

まつこと5分程度でキタヨ!阿吽の十(つなし)そば700円。
な、なんちゅうモヤシ柱よ。

麺が見えないのでひっぱりだしてみたがよくあるストレート麺だ。
だけどこのドでかいモヤシとどうやって混ぜるのだろう??

底を調べてみると醬油で味付けしたようなタレが入っている。
通常のまぜそばよりも脂分が控えめでどっちかというと讃岐のぶっかけうどんのような感じを受ける。


とにかくこの凄まじいもやしの塊をなんとかせんことにはどうにもならんのでこれを箸で解体して麺と絡めていくのだが丼が大きいのでまあ大丈夫だがけっこう力が必要だ。
それに通常のラーメンよりも麺が増量してあるのか食べても食べてもなかなかなくならない。


ネギとほぐされたチャーシューがこれに絡んでくるのだが結局は物理的に満遍なく混ざらないので食べる場所によって味わいが異なる。
だけどこれが逆にこの十(つなし)そばを食べ飽きない理由になっているのが面白い。


ぐりぐり混ぜながら完食したがおそらくはとんこつ由来の醬油タレが比較的アッサリしているので最後まで一気に食べることができた。
勘定を済ませて帰ろうとしたら大将が他にも客がいるのにわざわざ一口アイスをくれて店外まで見送ってくれた。
いや〜こういうのはちょっとしたことなんだけどかなり嬉しいのよね〜。