お多津(岡山県笠岡市)中華そば
お食事処?って書いてあるのかな?
とにかくここはお多津 (おたつ)。
しかしもっとラーメン屋っぽい外観だと勝手に思い込んでいた我々はナビが指し示すこの店を旅館お多津に来たと勘違いしてしまった。
近くにバイクを止めてiPhoneで再検索するも何度やってもこの旅館らしき建物にナビは導きたがる。
これってどうみても割烹旅館の「割烹」部分やん。
ラーメン屋とは似ても似つかぬ小料理屋さんだろ。
しかしこの旅館の前にはこんな幟が立ってる、
(ー'`ー;) ウーンこりゃどういうことかいね??
割烹料理屋でラーメンが喰えるってにわかには信じられん業務形態をされているんだろうか?
謎は深まるばかりだ。
悩んでいても仕方ないので5人で覚悟を決めて入店してみた。
するといかにも割烹小料理の店って感じで客層もラーメン屋のそれとは明らかに違う和風天ぷら定食を家族で食べてますよ状態。
しかも案内されたカウンターはどうみても天ぷらカウンターでで目の前に熱せられた油と衣がおいてある。
だけど壁にはこんなのが吊してありラーメンをやっているらしいことは想像がつくが「笠岡ラーメン」を前面にだしていないことは明かだ。
カウンターに置かれたメニューをめくって見ても和食のオンパレードでビールでも呑みながらつっつくような類のものか定食がけっこうなお値段で並んでる。
う~~んなにがなんだかわからんのぅ~
すると後ろのぶらさがっている「本日のおすすめ品」みたいなのが書いてある黒板に美味しそうな酒の肴に混じって最後の方にオマケみたいに「中華そば650円」の文字発見!!
こりゃ良かった良かった!
なんとかラーメンにありつけそうだ。
って喜んでいたら注文を聞きに来た女性が
「ラーメン5つですよね?」
ってこっちが言う前に注文を言い当てられてしまった・・・・
なぜなんだろう?
やっぱりいかにもバイクに乗ったラヲタって雰囲気がでているのだろうか??(笑)
けっこう待ってからキタヨ!
お多津の中華そば650円。
しっかし自分はラヲタでかなりの数のラーメンを食べてきたと思うがこのビジュアルにはぶったまげた。
この麺の入れ方はもはやアートだ。
素晴らしい!
・・・がしかし5つの丼に一時にこれをやっていたからでてくるのに時間掛かったってことはないとは思うが少々麺は伸び気味なのはちょっと残念だ。
だとしてもこの鶏スープは秀逸。
「すっきりあっさり」ってコトバで表現できるほど単純でなくかといって「コッテリ」でもないこれまでに体験したことのない複雑な味わい。
それに煎りゴマの香ばしい風味も加味されてえもいわれぬ上品さがある。
笠岡ラーメンお約束の鶏チャーシューがしっかりとこれにも入ってる。
ここの鶏チャーシューは固い食感は同じながら出す直前に少し炙ってあるのか味わいが深い。
なかなか手が込んでますのぅ~
脱帽するしかない。
元々の笠岡ラーメンとはもはや次元が違った進化をした結果なんだろうがこういう和食のアプローチが鶏だけを使う笠岡ラーメンにどっぷりハマッたんかもしれない。
今回の笠岡訪麺店の中ではここお多津がベストだったと言い切れる。