らをた広島

食べ歩きブログ

みやま本店(笠岡市)中華そば

み1
岡山県笠岡市神島にあるみやま本店
本土から神島に渡る橋の袂に唐突な感じでお店がある。
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もっと言うと掘っ立て小屋みたいな感じだ。
非常にわかりやすい立地だし店のまわりは駐車場っていうか駐車スペースはたくさんある。
トイレは店内ではなく店舗の裏にちゃんとした簡易トイレがあるのでこれは安心だ。
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しかしなんというかその「昭和感」ったら半端ない。
自分が子供の頃に親に連れて行って貰った居酒屋とかラーメン屋はみんなこんな感じだった。
年季の入りまくりのカウンターとテーブル。
どことなく周防大島のたちばなや食堂を連想するような佇まいだ。
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メニューも笑えるほどシンプル。
中華そば・大盛り・チャーシューポン酢・おにぎり・替え玉・背脂・ねぎ盛りだけ。
年配の女将がひとりで切り盛りしているようだ。
み2
みやま本店の中華そば500円。
メニューには530円とあるのだが女将は「500円」というので「メニューには530円と書いてありますよ」といっても「500円で良いんよ」と言われたのでお言葉に甘えたのだった。
(消費税が上がったので現在は値段の正確性は保証できない)
み4
笠岡ラーメンだと思ってココに来たのだがそこまで鶏のゴリ押しではなくどっちかというと尾道ラーメンのような味わい。
見た目はいかにも醬油のパンチが効いていそうだが実際にはそうでもなくどちらかといえば優しい薫りと控えめな塩分。
だけど脂はどど~んと攻めてきてオイリーな印象が強い。
み3
通常笠岡ラーメンには鶏のチャーシューが入っているのだがここのは通常の豚チャーシュー。
しかもコイツがパサパサを通り越してけっこう硬い。
だけどこれはどうやら敢えてそうしてあるようでこれがこのラーメンに個性を与えているようで年寄り向けの単なるお達者ラーメンで終わっていない。
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ポリポリと歯ごたえ満点のメンマもいかにも尾道風ではある。
麺は平打でこそはないがやや平べったい食感でさくさくとした舌触りはそれらしい雰囲気満点だ。
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ほんのすこしながら背脂も浮いておりどうやらここは笠岡で尾道を向いてるラーメンと捉えられているお店なのかもしれない。
なんというか上品なジャンク感があってここの中華そばがクセになってしまうヒトもこれだったら多かろう。
尾道から福山を超えて岡山で再び尾道に帰り着いたようなこのラーメンの展開はなかなか興味深い。
だんだんとここから更に東の岡山のラーメンに興味が湧いてくるのを抑えきれなかった(笑)