中華料理 星龍軒(函館市)塩ラーメン
仙台から青森港まで陸走して函館へフェリーで渡る日の朝、自分の1400GTRのメインスイッチを入れてエンジンを始動させようとしたらセルがちょっと動いてエンジンかからずそれからメーター類の電気が消えてうんともすんともいわなくなってしまった。
これからなにをやっても無反応・・・このままじゃフェリーに乗れない=北海道にたどり着けない。
「前日1200kmも普通に走ってきたのに・・・」血の気が引いて喉がからからになる。
一応会員なのでさっそくJAFに電話するとココに到着するのに40分かかりバイクの場合は治る保証がないとのこと。
弱り切っていると前日賤ヶ岳SAから仙台まで一緒になった自動車整備士のもみじ太郎さんが手際よくバッテリーを外して蓄電されていることを確認し端子を掃除して再セットすると何事もなかったようにエンジン始動!!たった30分のロスだけで出発することができた。
もみじ太郎さんありがとうございました、感謝の言葉もありません。
もしも貴男がいなかったらどうなっていたことやら・・・m(。≧Д≦。)mスマーン!!
比較的空いている東北自動車道を制限速度で更に北上しフェリー乗り場に予定より早く到着。
ここでネット予約していると思った乗船券が自分だけ取れていないことが判明。
これまた北海道へ上陸危機に陥ったが天候不順などでチケットが余っていたようで飛び込みで乗船券を買うことができた。
しかし度重なる試練を土壇場の他力本願でどうにかスレスレ切り抜けていくのは自分の人生そのもののような気もした(笑)
なんとか乗り込めたフェリーで遅い朝食。
歩くとふらつくくらい船は揺れながら4時間程度かかって津軽海峡を渡って予定時刻に函館に着いた。
上陸してすぐに向かった函館ラーメンあじさい本店。
もう14時になろうかというのにスゴイ行列。
ラーメンにありつけるまで40分かかるとお店のヒトに言われて断念。
少しだけ移動して函館駅近くの星龍軒にやってきた。
こちらも少しだけ行列ができている。
それでもこれなら40分ってことはないだろうと思って並ぶことにした。
天気はザーッとは降らないがぱらぱらって小雨が時々降ってはやむようなそんな感じ。
それにこの日はけっこう肌寒い。
だから行列に並んでいても断念してリタイヤするグループたちのお陰で思ったよりはやく店内に入れた。
ちょうど仙台で開催されてるプロ野球日本ハム対楽天公式戦を流していたが快晴の様子に愕然とした(笑)
店内は狭い。
少しのカウンターにテーブルが4っつ。
家族経営でやっておられるようだけど若干客の回転が悪そうでこれだとすぐに行列ができてしまうだろうがコレ以上の効率を求めていないのだろう。
それはそれで好感が持てる。
メニューは壁に貼ってあるのだがこりゃラーメン屋じゃなくて中華料理屋そのもので焼きそばや肉まん、春巻きまである。
きたね!!星龍軒の塩ラーメン530円。
やっぱり函館と言えば塩ラーメンでしょう。
それにメニュー筆頭だし。
食べログ函館ラーメン1位だし(笑)
麺はツルシコ感が前面にでておりもしかしたらカネジン製??
どうやら地元函館の出口製麺によるモノらしいがとにかくしっかりとしたコシがあるストレート麺。
こりゃスゴイ。
スープは塩ラーメンらしくキレイに澄んでおり基本的には鶏なのだろうが魚介もほのかに薫る優しい味。
最初は確かに物足りない。
でもしっかり自己主張あって単なる滋味深いだけの年寄り臭いタイプじゃない。
この少しのネギと三つ葉がこのラーメンに面白いアクセントを与えており後半にかけて徐々に盛り上がっていく種類のラーメンだ。
トドメはこのチャーシュー。
塩分控えめながらほろほろの柔らかくとっても香ばしい。
優しい味のラーメンに間違いなく力強さをアシストしている。
最初物足りなく感じたスープは後半にかけてこれ以上無い塩梅の味付けになってゆきグイグイとその魔力に取り憑かれるのがわかる。
こういうラーメンって時々あるけど食べ終わったあとどうしても尾を引いてしまうだろうな~って食べながらに思ってしまった。
いやいやさすがに函館で一番の評価をうけるだけあるわ。
塩ラーメンの中ではベストオブベストだったかもしれんのぅ~