二八十六。
人を食ったような店名ではあるがここに来るのに迷いに迷った。
そもそもがこの温品馬木あたりって滅多に来ることがないので土地勘がまったくないのに表通りから見えない場所にある。
それにカーナビがとんでもない裏道に連れて行ってくれてマジでハマりそうになった。
開店時間から少し遅れて着いたので既に駐車場にクルマの行列ができている。
やっと入店すると店内はかなり空いていてビックリしたが客を無理に詰め込まず店外(クルマの中)で待たせるシステムのようだ。
あまり待たされないでキタヨ!
二八十六のンドゥイア蕎麦1120円。
ンドゥイアとはなんぞや??
「イタリア国内でも、大変珍しいトウガラシの産地カラブリアの名産品『ンドゥイア』は、辛みの中に豚肉のコクと甘みを感じられる奥深い調味料です。中国の豆板醤の大豆を豚肉に置き換えたような商品で、炒め物やパスタやスープの辛みとしてお使いいただけます。」引用
要はイタリアンの調味料の名称らしいがそれにしても目を疑うような蕎麦の盛りっぷりが笑える。
盛りっぷりの素晴らしい蕎麦だけど蕎麦自体はそれほどコシや風味が強いタイプではないがなにせダシに癖がツヨすぎる(笑)
一緒にバルサミコ酢がついてきたのだがこれは後半に入れるとこのつけダレによくあうと説明された。
しかしこのつけダレに蕎麦をドカッといれてわしわし食べていく様はもはやいわゆるつけ麺そのものでラーメン屋にいるのかと錯覚してしまう。
つけダレにチャーシュー、いや豚肉がはいっていて確かにこのトマトソースにはこのンドゥイアという調味料はよくあうようだ。
スパイスの香りも少しして欧風とインドの中間のような今まで経験したことがない不思議なつけダレに仕上がっている。
ここで満を持してこのバルサミコ酢を少しだけ投入してみた。
あまり変化がなかったのでもう少し多く投下すると確かにイタリアン風味に変化したがそれにしても不思議な味わいだ。
ドロっと粘性の高いつけダレになので蕎麦と一緒に温度も下がり量も着々となくなっていく。
最後はキレイに全部がなくなってくれたがこの蕎麦の量だけあってお腹はいっぱいだ。
もはや他のメニューも相当に偏向していて蕎麦屋っていうより変態ラーメン屋に近い業態のようでここまで突き抜けるとオリジナリティに溢れていて人気があるのもよくわかる。
この手のヤバい店は大好きなのでもう少し深堀りしてみようと思った二八十六のンドゥイア蕎麦だった。