アニメ「四畳半神話大系」や『夜は短し歩けよ乙女』などの湯浅政明が監督を務めた長編アニメ。
サーフィンが大好きな女子大生と消防士の青年の恋を描く。
脚本は『映画 「聲の形」』などの吉田玲子、音楽は『夜は短し歩けよ乙女』も担当した大島ミチル。
ボイスキャストに『兄に愛されすぎて困ってます』などの片寄涼太、『恋のしずく』などの川栄李奈らが名を連ねた。
大学入学と同時に引っ越してきた向水ひな子は、サーフィンが大好きで波乗りは得意だが、将来が不安だった。
ある日ひな子は、火事騒ぎで消防士の雛罌粟港と出会い、波乗り初心者の彼とサーフィンを楽しむうちに、互いに特別な感情を抱くようになる。
客寄せパンダらしき「ボイスキャストに片寄涼太、川栄李奈」と言うのが激しく不安を感じながら観た(笑)
その悪巧みは見事に裏切られて適度に緩さがあってコレだけ違和感がないタレント吹き替えも珍しい。
アニメーションは最近の流れと同じでCGが駆使されているのか目を奪われるほと美しい。
途中まではラブラブ恋愛モノなのはいいがこのままだと展開がなさすぎて単調な映画だと心配してしまったが中盤にかけてストーリーは一変する。
あまり期待していなかったから油断もあったが色々あってなかなか泣ける。
こう言う展開とは思わなかったしもうちょっと軽くてアホみたいな映画だと思っていたが基本的に骨太で日本人的価値観のしっかりしたメッセージを持っている。
こんな最後にはボロボロに泣けるとは夢にも思わなかった。
ラストへの展開は整合性を含めてやや強引な感じもあるがトータルとしては非常によく考えられた一本だった。