『ATARU』シリーズや『任侠学園』などの木村ひさしが監督し、知念実希人のミステリー小説を映画化。
凶悪犯が籠城した病院から脱出を試みる人々を映し出す。
主演をドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」などの坂口健太郎、ヒロインをNHKの連続テレビ小説「半分、青い。」などの永野芽郁が務める。
医師の速水(坂口健太郎)は、一日だけの当直医として元精神科病院に出向く。
だがピエロの仮面をかぶった凶悪犯が突然押し入り、傷を負った女子大生の瞳(永野芽郁)と院内に立てこもる。
速水は、身元のわからない64人の入院患者や病院の職員らと一緒に監禁されてしまう。
坂口健太郎主演の医療サスペンススリラー。
ドラマ「半沢直樹」の大臣役で一躍有名になった江口のりこがチーフ看護師役で出ている。
「仮面病棟」というタイトルの意味がわからなかったがダイレクトで理解すれば良いようだ。
普通に犯人の立場で考えるとコンビニ強盗して病院にわざわざ立て篭もらなくてもとっとと逃げた方が得策だと思うが実はそれがこの物語の根幹になっている。
ただ銃で撃たれて処置した直後なのにフツーに元気に歩き回る永野芽郁にはさすがに違和感がある。
だけど話しの全貌がなかなか見えて来ず途中からこの世界観に飲み込まれてしまった。
ただ半分をちょっと過ぎたあたりからアレヤコレヤの伏線が繋がってしまい、何となく展開が読めてきたのはちょっと残念なのだがまあそれでも楽しめる。
ラストにかけての演出で「銃に思い切り指紋がついたままぢゃ！」と突っ込んでしまったし、もう一捻りあると映画としてのレベルが上がったように思うがちょっと拘ってやって欲しかったかな。
ただいくらなんでもどんでん返しの詰めがちょっと甘い気がしてしまった仮面病棟だった。
