らをた広島

食べ歩きブログ

エクソシスト 信じる者

『ハロウィン』シリーズなどのデヴィッド・ゴードン・グリーンが監督などを手掛けたホラー。
行方不明になった二人の少女が何も覚えていない状態で戻り、その直後から周囲にこれまでにない恐怖が降りかかる。

『ライフ・ウィズ・ミュージック』などのレスリー・オドム・Jr、『コンプライアンス 服従の心理』などのアン・ダウドのほか、ウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』のオリジナルキャストであるエレン・バースティンらが出演している。

12年前、ハイチの地震で妊娠中の妻を亡くしたヴィクターは、娘のアンジェラを一人で育ててきた。
ある日、アンジェラとその友人キャサリンが森の中で行方不明になり、3日後に無事に戻って来るものの、行方不明中に起きたことをまったく覚えていなかった。
その日を境に、二人の少女とその家族は、かつてない恐怖を味わうことになる。

あの名作「エクソシスト」の正統な後継作という触れ込みの最新作ホラー。

エクソシストの出演者まで出るのだからそりゃ気合いが入っているのはよくわかる。

この手の映画に期待するのはとにかくジェットコースターと同じでとにかく「怖さ」で楽しませて欲しい訳で、怖くなければ観る価値はない。

エクソシストはどうしても宗教絡みになるのでココらへんが理解しにくい事もあるが、とびきり恐ろしい悪魔の表現をどうしても期待してしまう。

あの「エクソシスト」の後継ならその期待も尚更大きくならざるを得ない。

今やリトルマーメイドまで黒人になる時代なのでそう言う配慮なのか知らないが、全くそう言うイメージのないホラー映画のエクソシストも今回は黒人が主役のようで、いくら何でもやり過ぎのように感じる。

1時間50分の作品なのだが始まってから30分はホラー映画らしいシーンは全く無く作品の背景や世界観、人間ドラマが淡々と描かれる。

ストーリーは簡単で今回も少女が悪魔に憑依されて暴れ回りそれをエクソシスト=祈祷師、日本風に言えば霊媒師が追い払うと言うお決まりの展開。

中盤からはホラー映画らしく矢継ぎ早の恐怖シーンで怖がられてくれるがかつてのエクソシストの延長上の表現でしかなく新鮮味はない。

あの名作エクソシストからもう50年も経ってその正統後継作と言うならあの当時の衝撃を与えて欲しいとどうしても思ってしまう。

悪魔に取り憑かれた子供たちが頑張って演技しているのはよくわかるのだが演出が何処かで見たようなありきたりな表現に終止し、結果的にあまり怖くないのが致命的ではある。

オチは黒人が主役の時点でやっぱりこうなるだろうな、と思った通りでココらへんも変な配慮のし過ぎが作品をつまらなくしている。

怖くないホラーは時間が長く感じるだけではなく眠くなってしまうのを堪えるのにとにかく必死で特に後半はひたすら忍耐の訓練だった(笑)

コレがかの名作、エクソシストの正統後継作と将来的には認められなくなり黒歴史みたいにならなきゃいいがと、余計な心配をしてしまったエクソシスト 信じる者だった。