『ヒメアノ~ル』『犬猿』などの吉田恵輔監督が長年続けてきたボクシングを題材に、成功が約束されなくとも努力し続ける挑戦者たちを描いた青春群像劇。
理想と現実のはざまでもがきながらも前に進む3人のボクサーと、彼らを見守る女性の葛藤を映し出す。
リングに上がる若者たちを、『聖の青春』などの松山ケンイチ、『記憶の技法』などの柄本時生、『OVER DRIVE』などの東出昌大らが演じ、ヒロインを『ザ・ファブル』シリーズなどの木村文乃が演じる。
大牧ボクシングジムに所属する瓜田信人(松山ケンイチ)は、人一倍努力するも負け続きのボクサーだった。
彼の後輩で日本チャンピオン目前の小川一樹(東出昌大)は、瓜田がひそかに好意を寄せる天野千佳(木村文乃)と交際し、全てを手にしたかに見えたが、脳の病が発覚し引退を迫られる。
ある日、女性にモテたいという楢崎剛(柄本時生)がジムに現れる。
松山ケンイチ主演のボクシングを題材にした映画。
木村文乃が出てるので観た。
いつ撮影したのかわからないがあの東出昌大が主要な役で出てる(笑)
ボクシング映画と言えば自分らの世代はなんと言ってもロッキーシリーズを思い出すのだがそこらへんは日本映画だけあってニュアンスがかなり違う。
ボクシングに関わる3人のそれぞれに異なる事情を淡々と描いてる。
しかし柄本時生は今や売れっ子みたいで彼が出ている作品は大概面白いのが多い。
主演の松山ケンイチは演技はサスガだが如何せんガリガリでスポーツマンの体つきではなくここらへんは映画なんだから役作りして欲しいと思った。
出てくる女優さんは実質木村文乃ひとりだが彼女の魅力は満載でそういう意味でも楽しめる。
青春群像劇といつジャンルらしいがストーリーは全体に暗く地味だ。
タイトルのブルーってなんのことがわからなかったがボクシングに於ける赤コーナー青コーナーの事のようで常に挑戦者たる青コーナーにいるヒトという意味のようだ。
よく出来ているとは思うが万人向けとは言い難く映画好き向けのマニアックな作品なんじゃなかろうか。
残念なのは自分にはラストシーンの意味がよくわからなかった事もあり、何が言いたいのか最後までわからずどことなく消化不良感が残ってしまったブルーだった。