麦右衛門(兵庫県揖保郡太子町)むぎえもん中華そば
ナント驚いたことに息子が普通二輪免許を自力で取得したのでカワサキZ250を買ってやった。
大阪に住む息子はZ250を広島で納車したため350kmの広島大阪間が初ツーリングという過酷な運命になってしまったので途中まで自分が先導してやることになった。
図らずも羨望の親子ツーリングが実現してしまったと言うわけだ。
高速でシュシュッと龍野まで移動してここ麦右衛門に無事到着。
11時半開店で11時に着いたってのにもう30人位並んでるってどういうこと??
待っている間にメニューが回ってきた。
ほとんどの客は中華そばとごはんのセットメニューを注文しているようで値段がASKになっている数量限定麺は思ったほど数がでていないようだった。
11時半になりそれから更に15分程度待たされてやっと入店したが店内はまるで喫茶店のようで自分らは厨房ヨコのカウンターに通された。
奥にはテーブル席がいくつもあって接客はこの手の行列店によくあるぞんざいな事は全く無く非常に丁寧なのが印象的だった。
自家製麺のラーメン屋さんらしく大盛りが無料なのでほとんどの客は大盛り注文していた。
それとチャーシュー盛りなるメニューも見たが凄い迫力でお得感満載だったのには驚いた。
この店についてから1時間位待ってようやくやってきたよ!むぎえもん中華そば870円。
もうセットメニュー前提なのかお盆に乗ってしかも漬物までついとるがね。
しかしこのむぎえもん中華そばは鶏チャーシュー、豚チャーシュー、味玉、メンマ、ネギというトッピングになっているのだが立派なメンマが存在感を放っている。
やや太めの麺はさすがの自家製麺で食感もぶりぶりで申し分ない。
すごく大きめの豚チャーシューが折りたたまれるように入れてありよく見ると低温調理してあるのか生みたいな鮮やかな赤色だ。
ここまで赤いのは過去に見たことがない程でやや心配になりながらも食べてみるとほとんど高級生ハムのようで見事なものだ。
一方の鶏チャーシューは最初からしっかりと火が入っていて豚のチャーシューとは対照的だ。
ぶっといメンマは予想通りのゴリゴリの歯ごたえに旨みもギッチリで相当の拘りが感じられる。
スープは基本的に醤油なのだが鶏と豚のダブルスープで無化調なのかやや焦点がボヤケた感じがあってそれをナントコショウがグッと引き締めるという変わった構成になっている。
こうなると煮玉子にも期待してしまうのだがこれがフツーに煮玉子だったにが逆にインパクトが有った(笑)
ただ時間が経つごとにこのように豚チャーシューにスープの熱が伝わって食感や味が変化していく工夫は食べ飽きない配慮なら脱帽だ。
無化調スープ特有の前半は物足りないが後半食べ飽きないとい特性をいかんなく発揮しておりこの無我夢中で食べている自分にハッと気がつく瞬間があったほどだ。
しかし幹線道路から裏に入っており目立たない場所にありながらこれだけ支持されている理由がよくわかったが最後まで気持ちの良い接客も非常に好印象で世の中には凄いラーメン屋があるものだと再確認させられた麦右衛門だった。