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蓬莱LECT店。
オープンしてまだ間がないゴールデンウィークだが時間帯を少し早めに来たのでガラガラだ。
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取り敢えず蓬莱の名物たる天津丼を注文してフードコートの座席を確保した。
蓬莱と言えばサンモール地下本店と並木通り店があってそれぞれで天津丼を食べたが今度がLECT広島に入店したらしいので食べに来たのだった。
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ほとんど待たされないで呼ばれたので取りに行ってコショウを振りかけて持って帰ってきたよ!天津丼700円。
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本店、並木通り店と同じ700円だったからココのテナント料に蝕まれてその売りである「盛りの良さ」が失われているんじゃないかと勝手に心配していたがそれは杞憂に終わった。
大きな丼ギリギリに盛られた餡ははみ出していてレシートまでを侵食しているほどだ(笑)
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さっそくスプーンでほじくり返しているとでてきたのは厚めのタマゴ焼きでこれがないと始まらないのよね。
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他にもほんの少しだけど豚肉も入っているがこれはもうアクセントみたいなもんだ。
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甘くそして少しだけ醤油が効いた、いわゆる甘じょっぱい餡にもう溶けそうなタマネギが支配するこの天津丼はタマゴとご飯を巻き込んでどろどろぐちゃぐちゃの酒池肉林の味わいだ。
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そんな中、このキクラゲのグリグリした独特の食感や大きく切ったネギのシャキシャキさにハッとさせられる。
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そうは言っても徹頭徹尾濃く塗りつぶされた味がずっと続くので当然ながら食べ飽きてくるのは必定。
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そこで通常であれば卓上調味料のコショウが登場するわけだがここのようなフードコートではそうもいかない。
だから最初に予め偏った部分に大量のコショウを振りかけておいてコショウを混ぜないように注意しながら食べていくと後半味変を楽しめる。
蓬莱の天津丼と言えば今から35年前、自分が予備校生だった頃に通いまくった懐かしい味なのでもはや旨い不味いを超越したソウルフードになってしまっている。
現代の基準からすればやや古めかしい味になるのかもしれないが、そんな蓬莱が近所に来てくれた事は素直に大歓迎したいと思った。