らをた広島

食べ歩きブログ

Plus Ultra プルスウルトラ(中区)冷やしらぁ麺

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Plus Ultra

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夏の限定麺、冷やしらぁ麺を始めたと聞いてやってきた。

「小豆島産濃口醤油に、鰹節、頭をとった煮干し、水あめ、味醂、酒などを入れダシスープに、頭をとった煮干し・昆布で作った香味油を合わせました。」

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ちょっと待ってからキタヨ!!Plus Ultra プルスウルトラの冷やしらぁ麺(並)750円。

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メニューには「原田製麺胚芽脱脂中細麺」とあるが冷たいラーメンだけあって凄まじいコシとほのかな麺の香りはサスガだ。

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チャーシューは豚と鶏の2種類ではっきりとその違いを感じ取ることができる。

これだけ冷たいのに脂が固まらずに肉の旨味を逃していないのはどうやっているのだろう??

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スープは説明にあるような複雑な過程でできあがっているのだがその味自体はシンプルに感じる。
決してうどんのような和風ではなくしっかりと動物系の下支えがあるのがわかる。

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ポリポリのメンマやハーフの煮玉子もアクセントとして面白いし食べ飽きない工夫のようにも思える。

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脂分がかなり控えめながらこれをラーメンとして成立させているのはやっぱり動物系ダシなのだろう。

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麺のコシは最後まで失われず気がついたらスープまで一切合切完食してしまっていた。

一見シンプルに見せながら実は巧妙に手が混んだ仕事がきっちりこなしてあるといった印象をもったPlus Ultra プルスウルトラの冷やしらぁ麺だった。

はりがね(中区)赤ヘルラーメン

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はりがね

大雨の日にここにやってきた。

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目当てはこの赤ヘルラーメン。

このときリーグ3連覇の広島カープは20年ぶりの11連敗を食らって独走首位から久しぶりのBクラスに転落という憂き目にあっていた。

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だからと言うわけではないがはりがねの新しいメニュー「赤ヘルラーメン」で景気づけというわけだ。

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ちょっと待たされてキタヨ!!ハリガネ赤ヘルラーメン850円。

「はりがねトンコツ+魚介ダシ+数種類のスパイス」とメニューには説明してある。

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麺はおそらくは他のラーメンと同じストレート。

広島ではあまりお目にかかれない低加水のザクザク食感はさすがは九州系。

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チャーシューは湯引きした豚のようでちょっとこれまでに食べたことがない変わったモノ。

だけどこのピリ辛スープにはよくあっていると思う。

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これに自分ですりおろす花山椒をかけるように言われるのでやってみると確かに独特の風味になる。

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最初はこれって担担麺じゃないの?と思ったがどちらかと言えば汁なし担々麺専門店によくある汁あり担担麺に近い構成になっていると思う。

だけどここはとんこつラーメン専門店なのでそれなりにトンコツの濃厚で相当にパンチが効いている。

やはりベースのトンコツのデキが良いとこういう変化球にしてもじゅうぶんに威力があるのだという見本のような赤ヘルラーメンだった。

中華そば國松監修 シビレMAX(寿がきや)

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中華そば國松監修 シビレMAX

内容量105g(めん75g)

商品サイズφ167×70(mm)

標準小売238円(税抜)

発 売 日令和元年6月17日(月)

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広島汁なし担担麺の人気店監修。

広島汁なし担担麺人気の火付け役と言われるお店の一つである『中華そば國松』は、東京や福岡にも進出している人気店。

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『國松』の人気メニューである「KUNIMAX」は、芝麻醤(ねりゴマ)を使わない汁なし担担麺で、キレの良い醤油だれと花椒の香り・痺れが際立ったメニューです。

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今回、この「KUNIMAX」を『中華そば國松』監修の元アレンジし、「シビレMAX」として商品化しました。

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どう山椒と2種類の花椒ブレンドし、醤油だれに五香辣油を加えた、強いシビレがやみつきになる一杯です。

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め ん コシのある歯切れの良い低加水ノンフライ細めん。

スープ 芝麻醤(ねりゴマ)不使用の醤油だれに、花椒・山椒・唐辛子と五香辣油を加えたスープ。

かやく 味付大豆ミート、ネギ、唐辛子、花椒、山椒。

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今回中華そば國松監修の下、店の人気メニュー「KUNIMAX」をアレンジし、「シビレMAX」として発売します。
「KUNIMAX」の特長である花椒・山椒に焦点を当て、芝麻醤不使用の醤油だれはもちろんのこと、ぶどう山椒と2種の花椒ブレンドし、香りとシビレを強調しました。
ぶどう山椒の爽やかな香りと、食べ進めるごとに口の中がビリビリするほどの強いシビレがやみつきになる。

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KUNIMAXは個人的に好きなメニューなのでこれまで何度も食べてきたがこれがカップ麺になるとはやり試してみたくなってしまった。

結論から言えば寿がきやカップ麺にしては肩透かしを食らったような気分だった。

要は肝心の花山椒が弱くほとんどシビレさせてくれない。

コストや挽きたてを再現できないからと様々な理由があると思うがそれならこの商品名は偽りがあると言わざるを得ない。

初めて寿がきやカップ麺でガッカリした日になってしまった。

一麺天に通ず(中区)オレンジと貝

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一麺天に通ず

最近開店したあたらしいお店のようだ。

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ネット上の情報によると大阪にある世界が麺で満ちる時で修行されたそうだがオレンジ風味の独特なスープが印象的だったのを覚えている。

他にも人類みな麺類くそオヤジ最後の一振りなどの変わった店名シリーズも息子に連れて行ってもらったがどこも個性的でそのハイレベルさに驚いたものだ。

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一麺天に通ずのオレンジと貝850円。

なるほどこれは世界が麺で満ちる時のオレンジファントムによく似ている。

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スープは無化調か微化調かわからないが最初はインパクトがなくやや物足りない。

この手のタイプは後半にその真価が発揮されるから楽しみにしておく。

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世界が麺で満ちる時は自家製麺だったがここはどうなのか検証しようもないがやや太めの全粒粉麺のようでコシもバッチリだ。

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一番違ったのはチャーシューで極薄仕様なのだが最初から火が通っていてレアな食感が楽しめない。

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知人がごく最近にこの店に行った時の同じメニューの写真を見たが今は世界が麺で満ちる時のように丼の端にチャーシューが引っ掛けてるようだ。

だけどこの超薄切りチャーシューも劇的に柔らかくて衝撃的ではあるわな。

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予想していた通り後半に入ると旨味が怒涛のように攻めてきてオレンジの酸味とピリッとする辛味、そして貝のダシの相乗効果が楽しめる。

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後半はメンマ、海苔、チャーシューとトッピングもなくなり麺とスープ、そしてネギだけのシンプルなラーメンに変身してくれて本来の味を堪能できる。

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最終的には貝ダシの風味が強くなりもうスープを飲み干すことに必死になっている自分がそこには居た(笑)

なるほどこれは世界が麺で満ちる時によく似たテイストで広島ではまず食べられないジャンルのラーメンであること間違いない。

二郎インスパイア系の後は大阪の魚介人気系ラーメン店と広島のラーメン界もますます多種多様になり嬉しい限りだ。

雁木 夏辛口純米(八百新酒造)

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雁木 夏辛口純米

山田錦・西都の雫 60%精白 

酒度+9 酸度2.0 

アルコール15度 

容量1800ml 

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山田錦・西都の雫60%精白 日本酒度+9 純米
口当たり柔らかくシャープなキレ味

山口県を代表する地酒として人気急上昇中の雁木
多くのファンから 「夏酒を出して欲しい」 との声にお答えすべく造られた夏限定 辛口純米

清涼感を出すため透明瓶に詰められ活性炭濾過をされていませんので酒本来の自然な色合いを留めています

蔵元いわく
「 辛く感じさせない辛口こそが我々の求めるところであり、切れ味はシャープでも口当たりは柔らかくほのかな旨味を感じながらスルスルと飲めてしまう清風が頬を撫ぜてくれるような飲み心地のお酒」


特約店限定にて予約生産分のみ造られる夏限定酒です
通常の柔らかな旨味を持った雁木 生原酒とは一味違った夏バージョン

尚、加熱処理(火入れ)はしておりますが、無濾過であり清涼感を演出するため透明瓶を採用しております。

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「 辛く感じさせない辛口」とは全くそのとおりで飲み口はいわゆる昔の日本酒党がいうところの「辛さ」を全く感じさせない。

むしろ甘い酒のように感じされるが後口はまるで辛い酒を呑んでいるかのような演出が見事だ。

冷やで呑んだがもはやここまで洗練されてしまうと幾らでも呑んでしまいそうでこういう酒には自制心が必要になってしまう。

しっかりと2合づつ呑んだがどうにも飲み足りないと感じてしまう罪な酒だった。

同じ岩国の酒ということで獺祭の影に知名度では隠れてしまっている雁木だがその実力は年々増しているように思えてならない。

愛しのアイリーン

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漫画家・新井英樹の原作を、この作品に大きな影響を受けたという『ヒメアノ~ル』などの吉田恵輔が映画化。

『俳優 亀岡拓次』などの安田顕が、フィリピンの女性と結婚する主人公を演じる。

すご味のある母親を『ハローグッバイ』などの木野花、謎のヤクザを『あしたのジョー』などの伊勢谷友介が好演。

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岩男(安田顕)がアイリーン(ナッツ・シトイ)を連れて久しぶりに故郷の村に帰省すると、死んだことを知らずにいた父親の葬儀が執り行われていた。

42歳になるまで恋愛とは無縁だった彼がフィリピンから連れてきた妻は、参列者の動揺をよそに夫について回る。

すると彼らの前に、喪服姿でライフルを抱えた岩男の母親(木野花)が現れる。

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漫画が原作のようだがTEAM NACSの安田顕主演と言うことで観た。

正直全然期待していなかったのだが日本の地方都市が実際に抱える問題をズバリと突いている。

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この映画に似たような話は聞いたことあるし巷にはありふれているのかも知れない。

水曜どうでしょうの初期から安田顕は知ってるがこんな渋い演技ができる俳優になるとは全く思わなかったかわこの作品で冴えずにモテない40代男を見事に演じ切っている。

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最初は適当に観ていたが途中から珍しく完全に観入ってしまっていた。

それくらいにこの作品の志は高く、役者の演技力に完全に打ちのめされた。

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読めないストーリーの先のなんとも切ないラストではあるがこの妙にリアリティがあるストーリーに人間の持つ根源的な狂気とか残酷さ、その対局にある愛とか温かさを同時に表現している傑作だとも言えなくもない。

久しぶりに日本映画の力作を目の当たりにして深い感謝と感激を感じた愛しのアイリーンだった。

 

黒龍 吟十八号 吟醸生貯蔵酒(黒龍酒造)

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黒龍 吟十八号 吟醸生貯蔵酒

55%精米福井県産五百万石

吟醸 生貯蔵酒

日本酒度 +5.0

アルコール分 15度

[季節限定品] 4月販売予定

1,800ml2,700円(税抜)

720ml1,250円(税抜)

その年十八番目の醪が搾られる頃、酒蔵は最盛期を迎えます。軽やかで爽やかな香味の吟醸酒を生貯蔵し、「吟十八号」と名付けました。

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キラキラと輝くシルバーグリーンがかった淡い色調。

レモンやはっさくの皮の砂糖漬けのような爽やかな香りから、グラスを回すと、マスカットやマンゴスチンと、フルーツフレーバーの表現が豊かである。

そこにバラの香り、ほのかにビターなカカオマス、更にローストアーモンドが加わる。

口に含んだアタックには、柔らかさと強さが混在している。もともと豊かな広がりに、甘味により奥行きが加わり、さらさらとした苦みがコクとなり、辛口な印象へと変化させていく。

余韻には香りにあったマスカット・オブ・アレキサンドリアのノーブルなイメージが続く。

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冷やで飲んでみたが飲み口はかなり甘く感じるのに喉を通って飲み終わる頃にはその甘さが辛さに変化すると言った不思議な体験ができた。

さすがは黒龍だけあって非常に洗練されたいわゆる今風の日本酒でこれなら日本酒初心者や日本酒に偏見があるヒトでも黙らせてしまうだろう。

これだけの内容で一升瓶3000円を切る値段も凄いとしか言いようがないしコストパフォマンスを考えたら太刀打ちできるのは限られるんじゃないかと思ってしまった。