らをた広島

食べ歩きブログ

ホンダ シルバーウイング600

私の下を通り過ぎていったバイク達シリーズ(笑)第14弾!!
過去の遍歴を赤裸々に綴るこのシリーズ。
今回はホンダ シルバーウイング600。

しばらくバイクのブランクがあったので二輪に復帰に当たってやはり順序立てた方が得策と考えた自分はとりあえず600ccあたりに目を付けた。
限定解除し750のロードスポーツに乗っていたとは言えオフロードバイクばかり乗り継いでいたのでいきなりスポーツバイクに復帰せずヘタレにもビッグスクーターと言われていた250より更にビッグなシルバーウィング600にターゲットを定めた。

腰掛けのつもりだから当然狙いは中古だ。
カワサキ車が良かったのだが残念ながらカワサキにはOEMしかスクーターがない。
良く考えてみればカワサキ信者と言いながら初めての400も初めてのオフローダーも初めてのクルマもホンダだった。

もしかして本能的に最初はホンダの製品で基礎を身につけたいと思ってる隠れホンダファンなのかも知れない(笑)
近所のレッドバロンで程度のよいシルバーウィング600があったので購入した。
最初はそのデカさと重量に圧倒されたがすぐに慣れた。

パワーも2気筒600ccもあるから胸のすく加速を味わって・・・のはずがなぜか一番使う発進からモッサリ加速し時速80キロからは突然スピードリミッターが作動するまで一気に加速する。

とにかく乗りにくいしこりゃなんかおかしいってネットを這いずり回って調べてみたところどうやら日本の騒音規制をクリアするために駆動系が海外仕様よりかなりハイギアードになっているらしい。

たった1500円程度の純正輸出仕様ウエイトローラーに変更するだけで良いらしいと突き止めたので早速変更。
するとハッキリ体感できるほどローギアードになりしっかり加速するようになり使い易くなる。
勿論最高速は落ちるがその辺の速度域になると風圧でカウルも手間にひん曲がるのでどっちにしろ実用的ではないのだが(笑)

だがシート下にフルフェイスヘルメット2つを楽々飲み込み運転席前にも左右二カ所に大きなラゲッジボックスを持つその二輪とは思えない圧倒的積載性はこれまで自分の二輪人生で体験したことがない類い希なモノでこれほど利便性があるとは正直目から鱗が落ちた思いがした。
バイクでもモノが積めたら?ではなくてバイクだからこそモノが積めないと実際には困るのだ。
例えば雨合羽もそう、ライディングウエアだってバイクを降りてカジュアルにはちょっと無理があるから着替えたい、同じようにライディングブーツもそうだしモチロンヘルメットはバイクに吊しておくよりちゃんと保管したい。
なんだかんだでバイクってクルマみたいに身一つでは乗れないシロモノなのだ。
あとシルバーウィングはかなり快適に二人乗りできる性能も持っていた。

ドデカい独立した段付きリアシートもそうだがタンデムシートの後ろに相当しっかりしたクラブバーを装備しておりタンデマーは運転者に全く接触することなく乗車が可能だ。
これは前席のライダーにも非常にありがたく特に長時間のタンデムツーリングにはむちゃくちゃ疲労感に差がでたのも事実だった。
これで当時まだ小さかった息子や娘を連れてあちこちに旅したものだった。

冗談ではなく時折子供が後ろに乗っているかを確認しないといなくなってもわからない程の快適さだった。
でも走りに関してはやはりスクーターはスクーターだ。
グリップをあまり期待できないバイアス小径タイヤとぐにゃぐにゃのフレームで高速コーナリングは前後輪バラバラで生きた心地しなかったしタイトコーナーでは車体が地面と接触してボディに穴が開きそうになってしまった。
いい歳になったら興味なくなるであろうと思っていたスポーツライディングだが情熱はまだくすぶっていたようでどうしてもマニュアルのスポーツバイクが欲しい欲望を抑えきれなくなってきた。

しかもやはりカワサキの大排気量車が。
こうやってカワサキ1400GTRへと強烈な興味が移って行く自分を制御するのを難儀するようになっていった(笑)