らをた広島

食べ歩きブログ

ZX-4

私の下を通り過ぎていったバイク達シリーズ(笑)第八弾!!
過去の遍歴を赤裸々に綴るこのシリーズ。
今回はカワサキZX-4

27歳の頃ちょうど結婚し家内もバイクに乗っていたから一気にバイクが増えた。
家内は結婚当時はZX-4のユーザーだったから借りて乗ってみたが乾燥で152kgという軽さに驚いた。

カワサキと言えばデカい重いボロいが合い言葉なんのでこれは斬新だった。
決して小さくはないし塗装とか仕上げとかは相変わらずボロいのだが確かに軽い。
ホンダやヤマハのようにスカッと吹けあがりストンと回転が落ちるいかにもフリクションの少ない感触ではなくどちらかと言うと中速が美味しくて高回転で苦しい肌触りのカワサキらしいエンジンではあるがこうも車体が軽いと高回転でもかなり走るようになるもんなんだと教えられた。

なんせ当時の自分の愛車はとにかくデカくて重いカワサキZXR750。
それに対してZX-4はワインディングで特に軽さを生かしブレーキングでも勝負出来る戦闘力を持っており突っ込み重視のいつもと全然違う乗り方を要求してくる。
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400ccのミドルクラスをあまり知らない私のような人間にはこういう感じは新鮮だった。
純正の集合マフラーもボリューム大きめで快音響かせてかなり面白い乗り味を堪能した。
レプリカ然とした佇まいを嫌いレーサーと遜色ない性能をツアラーのようなフォルムに包み込ませたこのZX-4は市場にはわかりにくいバイクと映りあまり売れずたった一年でZXR400にその座を渡し消えていくのだが今でも中古車市場でそこそこの値段がつけられているのには呆れる(笑)
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ZXR750はGPX750ベースの750専用車だったがZX-4も600のお下がりではなく400cc専用車だったからカワサキとしては相当気合いを入れて開発したハズだ。

「レプリカ」という当時新たに台頭してきた市販車のカテゴリーに否定的だったカワサキの解答がこのZX-4だったがそれそのものはカワサキらしからね白眉のデキながら世間にはわかりにくいコンセプトで歴史に埋もれてしまったトラジデイバイクだと言えるだろう。
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時に驚くような大ヒット作を出すカワサキではあるがその影には見事な大ハズレも少なくない。
そんな商業的には大失敗作だったZX-4だが個人的には好きなカワサキ車の一台である。