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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)エピソード3 まで



機動戦士ガンダムシリーズのOVA作品。
宇宙世紀0096年っていうから一年戦争から16年後、逆襲のシャアから3年後の話し。
ユニコーンって架空の一角獣のことらしい。
とにかく最新のCGアニメーション技術が惜しみなく投入されておりやたらめったらに映像の作り込みは確かに美しい。
モビルスーツや戦艦などのメカニックは多分全てCGじゃないかなー。
まだコンピューターが一部の科学者や技術者のモノで一般人からは手の届かない存在だったファーストガンダムのときと違いより具体的にメカとコンピューターの関わり合いが理解できる現代ではモビルスーツコクピットの表現など妙にリアリティがあり素晴らしい。
新しいテレビアニメの機動戦士ガンダムAGEがかなり子供向けの方向性を打ち出しているそうだがこのガンダムUCファーストガンダム世代をターゲットにしているのかもしれない。
シャアアズナブルと同じ声優・池田秀一を起用したほとんどシャアもどきの赤い彗星・フルフロンタル大佐の存在、ザビ家の末裔ミネバ・ラオ・ザビの関わり、ガンダム対ジオン型デザインのモビルスーツの戦いなどなどそういう輩が喜ぶ要素が散りばめられている。
ただ全身サイコフレームで構成された機体を持つガンダムユニコーンにいわゆるニュータイプと言われる「進化した人類」が乗り込みその能力を発揮するときNT-Dと呼ばれる変形と言うか変革が発動され更にパイロットが感情的になるとリミッターが外されてとてつもない能力を発揮する。
この時パイロットは単なる感情の変換装置になりその意志とは関係ない動きをする・・・ってニュータイプもここまで来たらもうエヴァンゲリオンの世界観に近くなる。
制作者のサンライズもそうなることを望んでいないと思うがリアルロボットって独自のジャンルを切り開いた機動戦士ガンダムシリーズも生誕30年を過ぎてロボットが絵空事でもない時代になったと言うのにその最新版はどちらかと言えば「ヒトの感情」という原始的でアナログ的なモノが支配すると言う物語を紡いでいるといった皮肉めいたコトに至っている。
まあ映画より長くテレビシリーズより短いという独自の尺のOVAに必須の「封印だ箱だ鍵だ」と謎めいた得体の知れないアイコンもストーリー全体に絡んでくる。
キャラクターにメリハリもありZやZZガンダム逆シャアF91の世界観ともうまく関連付けながら小気味よく展開するこのガンダムユニコーンは古くからのガンダムヲタクの琴線に触れる確率は低くないはずだ。
後半が楽しみだ(笑)