らをた広島

食べ歩きブログ

花子の日記~ビーフのキョーフ物語~



倉科カナ出演の2011年の日本映画。
舞台はヒトより牛の方が多く住む和牛の島、香川県小豊島。
高級食材である小豊和牛のお話。
これに韓国マフィアが絡んで牛の精子の争奪戦に巻き込まれていく。
和牛に人生を賭けてきたおっさんがやっと作り上げたチャンピオン牛の精子を韓国マフィアの手下親娘に盗まれる。
最初はなんだか突飛な内容だと思ったけどずっと観ていくとこのだんだん映画のテーマがみえてくる。
長い間ギクシャクしていた親娘が牛の精子が盗まれたことで絆を取り戻していく。
日本人特有の素直になれない親子関係を韓国人に指摘されてやっと修復するのはなかなか笑えるが考えさせられる。
全編香川ロケのようでまあチープと言うか低予算っていうかローカル感とB級感満載でかなり微笑ましい。
それでも2時間ドラマみたいなしょぼさじゃなくきちんと映画としての品質を持っている。
これは松本卓也というヒトが脚本と監督を両方やってるから全体像を考えながら作られたからかな?
それにお笑いエッセンスがあちこちに散りばめられており少し泣けてなんか教えられたような気になる、そんな映画。
興行的にどうだったのかは知らないがこの映画、かなりエエですよ!