らをた広島

食べ歩きブログ

シスターズ

本作は、貧しい家庭に生まれ育った三姉妹が、大金をめぐって富も力も何もかも手にしている権力者の陰謀に巻き込まれていくストーリー。

邦題は「シスターズ」だが、韓国の原題は「若草物語」。

脚本家のチョン・ソギョンがアメリカ文学の名作「若草物語」の姉妹たちが、もし現代の韓国にいたら……と着想したことから生まれた物語だ。

 ただし、原作のように、慎ましくも美しく貧しさを乗り越えていく姉妹たちと違って、「シスターズ」の彼女たちは貧しい生い立ちゆえにプライドを傷つけられ、お金がないことで人生を諦めてもいる。

そんな三姉妹が突如、大金を手にしたらどうなるか? 

チョン・ソギョンは『親切なクムジャさん』や『お嬢さん』などの衝撃的な作品で知られるパク・チャヌク監督作の共同脚本家として知られているだけに、“貧困とお金”をテーマに一筋縄ではいかないダークなミステリーが展開していく。

あの若草物語をベースにした最新の韓国ドラマ。

知り合いから面白いと聞いて観る事にした。

ジャンルとしてはアカデミー賞取ったパラサイトに似てるかな。

第一話から怒涛の展開に必死でついていくしかない(笑)

三女は「今、私たちの学校は...」にでていた娘で今回も高校生役だ。

基本的に女性向けドラマのようで出演者のほとんどが女性で女性同士の確執や嫉妬みたいなのが描かれる。

途中見た事ある俳優さんが出演するがあのヴィンツェンツォの主役だったヒトだが単なる店員だったのでカメオ出演なんだろうか気になった。
 最初は女性向け昼メロ系なんどろうと高をくくっていたのだが途中からそんなドロドロ系ではなくヘヴィでブラックなミステリーというかサスペンスな内容になってきて俄然面白くなっていく。

青い欄の花が絡んだ連続殺人事件というかなりヘヴィな内容に変化してどんどんダークなヤバい物語になる脚本はさすがと認めざるを得ない。

中盤からストーリーは面白くなっていくのでコレは前半は少しガマンして見続ける事が必要かも知れない。

このドラマは韓国ドラマの王道らしく極悪非道な悪役夫婦がドーンと君臨していてありとあらゆる嫌がらせをやってきて最終的には全面対決になる。

その奇天烈な金持ち夫婦に三姉妹が振り回されるだけ振り回されるドラマではあるがさすがに後半になると無理が通れば道理が引っ込む的にやや強引な展開が鼻についてくる。

韓国では金持ちだったら殺人だろうが拉致だろうが何でもかんでもやりたい放題の無法地帯かと思ってしまう(笑)

それにしてもいつもながら悪役にやられ放題でイライラさせておいて適度な所で反撃して溜飲を下げるといった演出のさじ加減が絶妙でここらへんが日本のドラマは下手くそだと思わざるを得ない。

終盤にかけてラスボスの交代と言う劇的な展開をしたのでびっくりしたがさすがはこの交代したラスボスもなかなかのワルを演じてくれて緊張感は持続していく。

しかし良くもまあ一挙手一投足こんなに憎たらしく演じられるもんだと感心してしまうほどでここらへんは役者の実力と認めざるを得ない。

中盤から三女が日本に行ったことになり全くと言っていた良いほど出なくなったのは残念だが終盤のどんでん返しも見事に決まってこの長丁場をよくこのテンションを保てるもんだ。

残念ながらリアリティはぶっ飛んでしまうがソレでも盛り上がりはキッチリ担保される展開は悪くないし観てる方も飽きない。

ただベトナム戦争での韓国軍はライダイハンやらあれこれの悪行がわかっているのにちょっと美化しすぎの表現はさすがにベトナムからクレーム付いたのも理解できる。

ややトンデモストーリーのドラマではあるが個人的にはなかなか気に入ってラストまで一気に観てしまったシスターズだった。