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ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え 前半6話

スペイン発のNetflix人気シリーズを超豪華キャストでリメイクした韓国ドラマ『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』が、日本でも連日トップ10にランクインするなど、人気急上昇中だ。

ドラマの舞台設定は韓国と北朝鮮が統一される直前の朝鮮半島

8人強盗団が南北統一後に使われる通貨を狙って、共同経済区域の造幣局に侵入する。

この強盗団を組織し、強奪計画を操るのは“教授”と呼ばれる男だ。

はたして、南北合同の警察チームはこの天才的犯罪者率いる強盗団を止めることができるのか。

造幣局に囚われた人質たちは無事に解放されるのか。

物語は序盤からスリリングに加速していく。

冒頭から物語は物凄い勢いで展開していくのでついていくのに必死だ。

南北朝鮮がある程度協力し始めたと言う時代設定は確かに様々なドラマを作り出せそうなのでドラマの展開にかなり期待できる。

当然統一通貨ができてこれをかっぱらおうと言ういわゆる泥棒モノだ。

タイトルのペーパーハウスとは造幣局の事らしくもう舞台は造幣局と考えて良いのだろう。

いきなり統一通貨の造幣局に押し入って立てこもるまでは良いがこれで12話も持つのか心配になった。

韓国側の交渉人役の女優さんを何処かで見たと色々思いめぐらしていたらあの米ドラマLOSTの韓国人女性を演じていたヒトだとはようやく気がついた。

それと主要キャストにはイカゲームに出ていた俳優さんもいてこれはかなり豪華キャストなんじゃなかろうか。

最初のめくるめく展開から一転、静かで穏やかになりコレで引っ張るのかとやっと理解できた。

造幣局という閉じられた空間で強盗と人質という関係で様々な人間ドラマが開始される。

これに北朝鮮と韓国の微妙な国民性の違いまで描かれていて、皆同じ服を着て過酷な現実に向かい合うという点では何処なくイカゲームに似ている。

それでもまだこのシチュエーションを続けながら1話1時間ちょっとで12話という長丁場も持つのかという疑問はついて回る。

人質の中にも自己中で自分だけ助かりたいのもいるし逆に強盗の中にも人質への恋愛感情から優しすぎるのもいてキャラの立て方がいつもながら上手い。

いつもの韓国ドラマのように強烈な悪役はいないがそれぞれの人間関係が複雑に絡み合っていくのは非常に見応えがある。

しかし南北朝鮮が統一されると北朝鮮の人々の憧れは韓国車で廃車になったのをムリヤリ直して高値で転売するとか、これはあり得る話しで笑えてしまった。

韓国ドラマだから韓国車が出てくるがトヨタハイラックスサーフに瓜ふたつのピックアップトラックが出てきてこんなんがあるんだと笑ってしまった。

だんだんと強盗側も人質側もドロドロとした人間関係が見せ場になってきてこのドラマの世界に完全に引きずり込まれてしまった。

「教授」の仕掛ける心理戦は巧妙な罠が張り巡らされよく考えられていて作り込みも素晴らしい。

・・・と盛り上がってきた所で半分終わってしまったのが残念だ。

後半6話は年内公開とのことだが今から楽しみにしておくことにする。