『秒速5センチメートル』などの新海誠監督が、『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション。
天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と少女を映し出す。
ボイスキャストは、舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇」シリーズなどの醍醐虎汰朗とドラマ「イアリー 見えない顔」などの森七菜ら。
キャラクターデザインを、『君の名は。』などの田中将賀が担当した。
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。
雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。
とても楽しみにしていた新海誠監督の新作アニメ映画。
流行りのCGを駆使してってのと完全に逆行するオーソドックス手書き(風かも知れないが)の丁寧で繊細なアニメーションになんだかホッとする。
物語りはとんとん拍子に進んてさすがは新海誠監督だけあってエンターテインメント性は高い。
声優に有名タレントを使っているのがちょっと気になるが結構重要な役やってる小栗旬が「棒」だったアニメ湾岸ミッドナイトの時と比べ物にならないくらい上手くなっているのに驚いた。
プロの声優さんも起用されているのでこの作品に関してはタレント起用のネガは感じられなかった。
しかし面白いコンセプトの映画で夢があり新海誠監督は宮崎駿監督のようなジャパニメーションの牽引者になっていくのだろう。
子供向けなのだろうが中盤から後半にかけてぶっ飛んだ展開になるのだがそこら辺から個人的にはリアリティが無くなり過ぎて感情移入出来なくなった。
年齢的に涙腺の閾値はかなり低くなっているのだがこの映画ではなぜか1ミリも泣けなかった。
前半は心を奪われたが後半の話しの持って行き方にちょっと無理がありすぎて子供騙しに見えてしまったんかも知れない。
ただ水を表現したアニメーションは劇的に美しくこれを見る価値はあると思う。