ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、禁断の呪文によって時空をゆがませ、マルチバースの扉を開いてしまう。
世界を元通りにするため、彼はスカーレット・ウィッチことワンダ(エリザベス・オルセン)に助けを求めるが、時すでに遅く、恐るべき脅威が人類に迫っていた。
そしてその脅威こそがドクター・ストレンジと同じ姿をしたもう一人の自分だった。
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』などのベネディクト・カンバーバッチが、元天才外科医の魔術師を演じた『ドクター・ストレンジ』の続編。
マルチバースと呼ばれる狂気の扉が開いた世界を映し出す。
メガホンを取るのは『スパイダーマン』シリーズなどのサム・ライミ。
前作同様ベネディクト・ウォン、レイチェル・マクアダムス、キウェテル・イジョフォーが続投するほか、『アベンジャーズ』シリーズなどでスカーレット・ウィッチを演じたエリザベス・オルセンらが出演する。
マーベルの最新作。
ドクターストレンジは要は魔法使いの医者だ。
まあ最初からビックリCG映像のオンパレードでこの手の映画好きの期待は裏切らない。
そういう浮世離れした映像を楽しむ作品なので仕方ないのかも知れないがその分ストーリーはおざなりでヒネリはほとんどない。
だからこのシリーズを観ていなくても大体の世界観は掴めるのでそういう意味では敷居が低いと言える。
他のマーベル作品との絡みも出てくるのだが別の世界がどうのとかハッキリ言って意味がよくわからない(笑)
だからストーリーなんぞあってなきが如しで深く考えて見る映画ではない。
それと監督がスパイダーマンシリーズで有名なサム・ライミとのことだがこの人は元々「死霊のはらわた」や「ポルターガイスト」、「ドントブリース」などのホラー系だからか後半にかけてオコチャマがドン引きしそうなグロい表現が増えてくる(笑)
ハッキリ言ってわけがわからん展開の中途半端に怖くないホラーなんて面白いハズもなくラスト30分は時計ばかり気になってしまった。
とにかくこの作品を通じて何が伝えたいのかサッパりわからず単なるビックリCGのオンパレードじゃさすがに飽きてくる。
マーベルの映画はなんだかんだで気に入っているのだがこの作品はさすがに酷すぎて個人的に最低ランクにするしかなさそうだ。
オコチャマターゲットのヒーローモノだとしてももう少しマトモなストーリー性を持たせてくれないとバカバカしくて見ていられない。
コレじゃカネのかかった戦隊シリーズが安物のホラーみたいになって子供に逃げられたというオチの失敗作だ。
次のドクターストレンジはディズニープラスあたりでやった方がお似合いなんじゃなかろうか。