らをた広島

食べ歩きブログ

赤薩摩(薩摩酒造)

あかさ - 2
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(頴娃紫(エイムラサキ))・米麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
あかさ - 1
薩摩酒造と言えばさつま白波で有名ないわゆる大手メーカー。
薩摩酒造明治蔵は何年か前に鹿児島ツーリングしたときに実際に訪れて見学したことがあるが確かに大メーカーだった。
あかさ - 3
そんな薩摩酒造から発売されている赤薩摩。
最大の特徴たる原料の頴娃紫(エイムラサキ)とは鹿児島県南部でも上質なサツマイモの産地で知られる頴娃町で収穫される希少な芋で上品でクセのない甘さが特徴の通常は製菓用として珍重される品種。この成り立ちからし霧島酒造赤霧島をびしびしと意識しているのがわかる。
あかさ - 4
パッケージデザインもよくよく見ないと赤霧島と見紛う程でいかに赤霧島の成功がこの焼酎業界に衝撃を与えたかを物語るようだ。
そう考えてみるともはや完成形と言っても良い清酒と違って焼酎というものがまだまだ未完成で発展途上の酒であると言う実態が浮かび上がってくる。
これってもはや完成形のうどん・蕎麦に対して様々な流行があって付和雷同的なラーメンとなんだかよく似てる(笑)
あかさつま - 1
近所の酒のやまやで税込み1265円で購入したがやまや以外ではほとんど売ってないような気もする。
それでも定価で入手できる状況であることは間違いない。
あかさ - 5
開栓するときからしてハッキリとした紫芋の香ばしい薫りがしたので胸いっぱいに吸い込んでしまった。
以前紫芋の焼き芋を食べたことがあるがこれが相当なモノだったがそれを思い出してしまった。
ロックにして飲むと赤霧島のような芋を感じさせないタイプとは真逆でガツンと紫芋が襲いかかってくる。
これは鮮烈な衝撃だ。
あかさ - 6
まさにザ・芋焼酎と言った味わいにこんなところに芋芋しい芋焼酎があったのか!と嬉しくなった。
だけどかつての芋臭い芋焼酎のそれではなくさすがに新世代の紫芋の美味しい部分を抜き出したような芋風味でどことなくこの原料である頴娃紫(エイムラサキ)が多用される和菓子のような上品さを持っている。
現状では紫芋系の芋焼酎ではこの赤薩摩と元祖赤霧島がツートップらしいが自分は圧倒的にこっちの赤薩摩を推したい。
正直、大手メーカーがこの手の客に媚びない製品をゴリ押しするのはなかなかの懐の深さと感心する。
自宅に常備したい芋焼酎筆頭はいまのところコレになっている。