
比較的大きな道沿いのわかりやすい立地にある来々軒。


ただ全国にどれくらいの来々軒や来々亭があるのか知らんがラーメン屋の定番のような店名ではある。

入店すると家族経営のような雰囲気で店内は広くてゆったりしている。
自分らはおっさん3人で訪れたので奥の小上がりのテーブル席に通された。

比較的すぐにキタヨ!来々軒のラーメン530円。
ナント!!店の雰囲気に似つかわしくない(失礼!)最近流行りの澄み切った清湯とんこつスープじゃないの!

麺は博多と言うよりは北九州系の中太ストレートでやや柔らかめに茹でられている。


それにしてももっとおっさんが喜びそうな獣臭にまみれたトンコツが出てくるのかと予感していたが見事に裏切られた。


チャーシューはパッサパサのササミのような食感で脂身はまるでない。
メンマは薄くペラペラだ。

キクラゲは博多ラーメンとの血縁の濃さを感じさせるがそれにしてもこの清湯トンコツの爽やかなことよ。
臭みは完全に排除され豚の旨味が見事に抽出されている。


ただ旨味の濃度という点ではやや弱いように思えなくもないがそれでもこんな田舎にあって今風のスタイリッシュな清湯スープに出会えるとは夢にも思わなかった。

チャーシューが淡白だからかもしれないがスープの脂分はやや多めで後半少しだけ諄くなるがそれでもかなりハイレベルなトンコツラーメンであることは疑いようがない。
これからはこの手の清湯とんこつラーメンは鶏白湯のように勢力拡大していくのだろうか?