
真鯛らーめん 麺魚。
開店時間の少し前にやってきたのにもう30人くらい行列ができている。


東京の行列を甘く見ていたな〜(笑)
噂には聞いていたが平日なのにこんなんだったら休日なんてどうなるのか考えただけでも恐ろしい。


開店から1時間位たってようやく店の前まで進んできた。
この行列をみて諦めて他の店に行ってしまうヒトも多くいるようだった。


行列もあと少しになるとお店のスタッフの女性から予め自動券売機で食券を購入するように言われたのでこの店で最も安い「真鯛らーめん」に決定しそのチケットを手渡した。
メニューは「真鯛らーめん」「濃厚真鯛らーめん」「真鯛つけ麺」「濃厚真鯛つけ麺」「鯛油そば」となっているのだが、経験上この手の魚介を売りにしているラーメン屋の場合は「濃厚系」より「淡麗系」が実は本領発揮しているケースが多いので濃厚真鯛ではなくスタンダードな真鯛らーめんにしたのだった。

さすが先にチケットを渡しただけあって着席するやいなや真鯛らーめん800円登場!
店内はまるで寿司屋のようなカウンターだけで中には男性が3人忙しそうにしていて、余計なことだが漁師居酒屋に流れていそうな漁師歌みたいなのがかかっていてそれだけ「真鯛」を強調したいのはわかるがラーメン屋のBGMとしてはどうしたって違和感がある(笑)

麺は内麦全粒粉という売り込み文句にウソ偽りはなく素晴らしい香りと歯ごたえだ。


しかしこのラーメンの主役は紛れもなく真鯛で旨味の凝縮されたスープのパンチは半端ない。
一切れのユズも大きなアクセントになっていてこの一杯のラーメンのために何尾の真鯛が必要なのか考えたら気が遠くなってくる。


低温調理された薄切りチャーシューは桜で燻してある手の入れようでこの真鯛スープに意外にもよく合っている。
最初は生で、そのままスープに浸しているとどんどん色と味が変化してかなり楽しめる。


シャキシャキとした歯ごたえがたのしい小松菜であるが、ラーメンの定番とも言えるネギを廃して小松菜にしているところにもこのお店のオリジナリティを感じることが出来る。

チャーシューの下には炙った真鯛のほぐし身がたくさんあってこれが更に鯛の旨味を加速させているかのようだ。


当然そのほぐし身は麺を食べるとスープの底に沈んでしまうので後半多く食べることになるがこれがこのラーメンを食べ飽きさせない秘密のように感じた。


これにご飯をプラスして雑炊にするセットが人気らしいがたしかにその気持はよくわかる。
スープまで完食してしまったがこの普通の真鯛らーめんでも真鯛がこれでもか!と攻め立ててきて、それほど「あっさり」なわけでもないのでメニューとしては濃厚系よりもデフォルトの真鯛らーめんが正解なのだろう。
それにしてもさすが東京の人気店、接客も良いし味も文句ないけどあのクレイジーな行列だけは普段ほとんど並んだことがない田舎者にはキツいよ(笑)