らをた広島

食べ歩きブログ

おおきく振りかぶって



こういうのに弱い。
なんだかめちゃめちゃに泣ける(笑)
ネタバレになるから詳しくは控えるがスポーツアニメだ。
あの名作スラムダンク以降のスポーツモノはこういう細かな描写にお笑いを絡めてってのが定番になってるがまさにその路線。
始めのころはそうでもないがシーズン2の夏の大会編になると選手の心理描写は更に細かく描いてる。
必要とされ続けるために自分を抑えている気の弱い投手、その投手との人間関係に悩む配球ヲタク捕手、天才肌が故に周囲から常に結果を求められ人知れずそんな状況にもがき苦しむ孤高の4番、理想のリーダーになろうとチームメイトとの能力差を気にしすぎるお人好しキャプテン、などひとりひとりの選手の心の動きを丁寧に描き誰が主役なのかわからない。
相手チームの選手も同様だ。
野球ってスポーツがいかにメンタルでそれと同時に野球におけるデータ武装がどれだけ強い武器になるか思い知らされる。
このアニメにはひと昔前のような現実離れした奇天烈な技やあり得ない豪速球を繰り出す選手は誰も登場しないがホントの高校野球の現場にかなり近い臨場感を味わえる。
日本人がなぜこんなに野球を好きなのか、この作品の作者の深い野球への愛情を通してわかるような気がする快作。