鹿児島ツーリング４最終日

いよいよゼニ無し免許証なしロジャーさんと行く鹿児島ツーリングも最終日。
この日も天気予報は九州全域で雨だ。
まあ雨なんなら急ぐこともないかとゆっくり身支度。
鹿児島最後の食事はやっぱりラーメンデショーとばかりにいろんなヒト推薦の海乃屋に決定。
朝から何度も営業確認するも電話にでてくれない。
それでも１０時にはチェックアウトしなきゃならんので三人でホテルロビーで待機する。
もう海乃屋諦めて他のラーメン屋にするかなとも思ったが試しにゼニ無し免許証なしロジャーさんに海乃屋に電話してもらったらなぜかお店のヒトがでて本日営業を確認。
ゼニ無し免許証なしだがこういう何かをモッテルのかも知れない。
伊達に黒光り顔していないんだなと感心しきり。
早速海乃屋に向かった。
自分とロジャーさんは雨用ノーマルスーツにしたが小次郎さんは無事に帰還する絶対の自信があるのか通常装備で出発。
数分後土砂降り・・・
なかなかシャアのようにはいかないようだ。
ゼニ無し免許証なしロジャーさんはもはや600円のラーメン代がなく無銭飲食代わりに皿洗いさせても良かったがその黒光りした顔がゴキブリに間違えられてお店がメイワク被るだろうと考え仕方なく自分が奢ってあげたのだった。
あの長渕剛も通うと言われる海乃屋を後にして全員カッパマンに変身し向かった先はこれまた鹿児島の定番、西郷隆盛像。
このころ天候は晴れてきて鹿児島市内は渋滞。
とにかくカッパの中はサウナ状態でムチャムチャ暑い。
ガソリンスタンドで給油後「メインスイッチはオンなのにエンジンがかからん！
こりゃあヤバい！」
と蒼白か青い顔面しているのか額に汗かいて黒い顔を更に黒光りさせているからさっぱりわからんゼニ無し免許証なしついでに点火なしになりかけているロジャーさんが焦りまくっているので心優しい自分はさりげなくオフになっているキルスイッチを入れてあげたのだった。
すぐに無事エンジンかかり西郷隆盛像前で写真を撮り桜島を見ながら鹿児島市を後にした。
この日はシュウさんのプランはなく自分なりにいろいろ考えていたのだがこのあたりから雨がしとしと降ってきたので予定を大幅に切り上げて狙いを一カ所だけに絞った。
とりあえずJR栗野駅を目指しこの近所のコンビニで道を教えてもらってから広域農道こがねロード（伊佐広域農道）へ。
この道は道幅広く路面きれいでしかもストレート長く高速コーナーだらけで非常に走りやすい。
このこがねロード終点に曽木の瀧がある。
この時遂にまさに瀧のような土砂降りになり危険なので雨宿りを余儀なくされた。
２０分程度神社でまつと小降りになり曽木の瀧へ到着。
ここは「東洋のナイアガラ」らしいがそれはホントだった。
近々の土砂降りでかなり増水しているのか濁流が激しく水しぶきあげている様は圧巻だ。
雨天時無理を押してまで来る価値はあることは間違いない。
お土産を買い再びこがねロードを引き返し栗野インターから九州自動車道端でいよいよ広島を目ざす。
宮崎、熊本の山沿いでちょっと本州じゃお目にかかれないほどのデッカい雨粒の文字通りバケツひっくり返したようなスコールに次ぐスコール。
しかも気温は20度そこそこでかなり寒い。
それでも雨宿りしながらなんとか突破して関門橋を渡り尾道の小次郎さんと別れてゼニ無し免許証なしロジャーさんと23時過ぎに自分の自宅へ。
ロジャーさんはソッコーでコンビニに財布を回収しに行かれた。
こうして４日ぶりにフツーのロジャーさんに戻ったのだった。
晩飯を一緒にしてここから更に500キロ彼方の愛知県一宮市を目指しフツーのロジャーさんは再び旅立って行った。
これでゼニ無し免許証なしロジャーさんと行く鹿児島ツーリングは終わりを告げたがよくよく考えてみればそのロジャーさんのゼニ無し免許証なしのおかげで無駄遣いも違反も事故もなく格好のブログネタを提供してもらったので感謝しないといけないのかも知れない。

追伸：自分のブログ、鹿児島ツーリング編に限らずであるが決してフィクションではなく多少のデフォルメはあるにせよ決死の取材による全て事実に基づいたノンフィクションであることをココに断言しておきたい。