らをた広島

食べ歩きブログ

マネーボール


ブラッド・ピット主演の2011年アメリカ映画。
実在の人物をモデルにした映画のようだ。
海が国境でしかもそこにほぼ単一民族って成り立ちの日本人には理解できないが多国籍多民族の欧米ではプロスポーツの選手が様々なクラブやチームを渡り歩くことに全く抵抗もないしそれがビジネスとして成り立っている側面もある。
だからそういうチーム編成を専門に生業とするゼネラルマネージャーと呼ばれる人々がいる。
日本ではプロスポーツチームの成績不振なら監督が責任を問われるがアメリメジャーリーグではこのゼネラルマネージャーのクビが飛ぶ。
この主人公はメジャーリーグの弱小貧乏オークランドアスレチックスのGMだ。
「うちは臓器提供者よろしくレッドソックスには腎臓を、ヤンキースには心臓を持ったいかれた」ってセリフは広島カープファンの自分の心に突き刺さる(笑)
お金がないから自前の選手が少し活躍するとすぐに有力チームに移籍してしまう。
主力がごっそり抜けてどん底のチームを立て直すために手腕を発揮しまずは自分の右腕をスカウトする。
その「右腕」は経済学に裏打ちされた独自な理論いわゆるマネーボール理論を持っておりそれに沿って格安で欠陥のある埋もれた才能や無名の新人を次々に集めていく。
当然周りの監督やスカウト達は呆れ顔で猛反対。
それでも半ば独裁的にチームの改革を進めていくためについていけずに離れていく者もでてくる。
ギクシャクしたチームでは当然結果は出ずに更に主人公は孤立する。
それでも信念を持って改革を突き進める。
まあ映画だからそこから成績をはじめとするV字回復するのだがその部分の描き込みがやや弱く肝心な盛り上がりに欠ける。
実績を残して有力チームレッドソックスから高額でヘッドハンティングされるが・・・
しかしメジャーリーグは選手をまるでまるで株を売り買いするかの如く扱う様はさすがに感覚の違いを実感する。
サンデーモーニングで張本さんが日本にGM制度は合わないと話していたがこれだけドライな世界ならそりゃそうかも知れない。
しかしこれだけの手腕を持ったヒトなら長期に渡って低迷し続ける我が広島カープに是非ともきてほしい。
情けないチームを改革してくれんかなー(笑)