らをた広島

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ストーブリーグ

“演技の神”ナムグン・ミン主演
頑張る全ての人の背中を押した、痛快ヒューマンドラマ!野球経験0のGMが最下位球団をたてなおす!
万年最下位のプロ野球球団「ドリームズ」。球団内部の派閥争いや味方同士の乱闘を起こすなどファンにも見放されている球団だった。

そんな中シーズンが終わり責任を感じて退任したGMに変わり、ペク・スンス(ナムグン・ミン)がGMに就任することが決まる。

スンスはこれまで数々のチームを優勝に導いた実力はあるが野球経験はゼロだった。
スンスの斬新な改革方針をめぐり運営チーム長のイ・セヨン(パク・ウンビン)をはじめ、球団フロント陣たちと対立するが、次第に彼の方針を1人2人と理解していき、球団全体が野球への情熱を取り戻していくが…。
【出演者】
ナムグン・ミン/パク・ウンビン/オ・ジョンセ
チョ・ビョンギュ/チョ・ハンソン

日本でもあまりないプロ野球をテーマにした韓国ドラマ。

サービス終了間際のGyaOが全話配信してくれたので有難く観させて貰った。

スポンサーの絡みもあってプロ野球の言う題材は扱いにくいのは間違いないだろう。

まあそれは韓国でも同様だろうからある意味タブーに挑戦したような内容とも言えるだろう。

野球素人のGMが弱小チームに突然赴任してきて軋轢を抱えながらチーム改革をしていく物語。

順序は逆だがウ・ヨンウ弁護士は天才肌で印象的な弁護士を演じていたパク・ウンビンがヒロインで出ていて個人的には主役よりコチラが気になる(笑)

弱小チームなのに、と言うかしていたようですチームだからと言うべき内部派閥でモメてすったもんだしてとにかく火種は多くコレを時間をかけて改革・改善するからドラマとして成り立つのはよくわかる。

GyaOでは1話30分で32話あるがおそらく実際は1話1時間ちょっとの16話の作品と思われる。

特にスカウト部門の長年の腐敗は日本のプロ野球チームでも大丈夫なのか?と思ってしまうほどリアリティがある。

ところどころお笑いネタもしっかり仕込んであってさすがに見飽きないような工夫が随所に見られる。

ドラマの途中でアメリカのマイナーリーグ選手のスカウトにアメリカ出張するシーンがあるが適当にロケで誤魔化すのかと思ったらホントにアメリカに行ってるのには驚いたが、確かカリフォルニアを演出しているがどう見てもこの独特な景色ははどう見てもハワイだ(笑)

韓国ドラマ特有のコテコテの悪役も数人分いて彼らがキッチリと上手なベテラン役者さんが演じておりココらへんも抜かりはない。

個人的に好感が持てたのはこの手の狭い業界内の物語だと内部で恋愛関係を持たせたがるが、このドラマではその要素は限りなく薄く、その分テーマにブレがない。

ただ、題材がプロ野球のけっこうマニアックな部分にかなり触れるので好き嫌いが別れると言うかプロ野球を知らないヒトはナンノコッチャわからんのじゃないか。

冷静沈着な主人公の過去が少しづつ明らかになるにつれその背景がわかってきてドラマとしてよく練られていると感心する。

ただ、コーチ陣の権力闘争と言うか不仲で最初からチームが分裂しそうになっているのに、この重大問題は長い間放置しているのにはずっと違和感があった。

アメリカではチーム成績が不振になると監督ではなくGMの進退問題に発展するそうだがこのドラマのようにチーム編成のほぼ全部をGMに権限と責任を持たせてやっているのならそれも当然だとと思った。

日本での実態がどうなのか知らないがこう言うシステムになれば監督さんはもっと思い切った采配ができるようになるかも知れない。

プロ野球を扱ったドラマなのに実際の試合のシーンは中盤まで全く出てこないのも一風変わっている。

その中でスポーツで最も厄介な問題と言われるイップスについて正面から取り上げているのはマジで驚いた。

スポーツ界に於けるアナボリックステロイドについてもかなり深堀して描かれておりここら辺は日本とは事情が違うのだろうが、エンタメとはいえここまでやるのはエグいなと思ってしまった。

基本的に韓国車が登場するがスポンサーについたのかわからないが途中から何故かシトロエン車がよく出てくるようになる。

ヒネリが効いてシャレた雰囲気のシトロエンのクルマはこのドラマにはよく似合っていると思う。

最初は失礼で横暴な人物がだんだんと主人公に懐柔されて良いヒトになっていくのがこのドラマのパターンのようで全体的に皆が結果的に味方になってくれるようだ。

最終的にみんな仲良しみたいな終わり方は何となく尻すぼみ感はあるが予想以上に最後まで楽しませてくれたストーブリーグだった。