らをた広島

食べ歩きブログ

味問屋せとみ(呉市)のどぐろ塩釜焼き

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広島県呉市中通4-10-2
ネットの情報では広島県呉市中通4-2-2となっているがどうやら移転した味問屋せとみ
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中通りから少しだけ入った比較的わかりやすい場所。
以前はココはなんだったんだろう?
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店内に入るとそんなに広くないビルの中、1~3階を器用に使って店舗を展開している。
つまり1階が厨房とカウンター、2階3階が半個室のテーブル席って感じだ。
その半個室がなかなか狭くてぎゅうぎゅう感があってまるで懐かしい列車のビッフェで食事しているみたいだ(笑)
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今日は呉市立二河中学校の3年B組同級生4人による飲み会。
全員同級生だから今年みんな50の大台に到達することになる。
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4人は15歳の時からのつきあいだから35年間こうして会っているぢゃのぅ~
半年に一度こうして幹事持ち回りの飲み会を呉で催してる。
お互いどっからみてもおっさんになりましたな。
今夜はお任せコースでの飲み会よ。
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みぞれ鍋。
これはええですのぅ~
餅が入っていてこの季節には暖まるのでうってつけだ。
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茶碗蒸し。
なるほどなるほど。
こういうコースになるのね・・・
と予想通りの展開に話しがはずんでいたのだが・・・
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な、なんぢゃこりゃ~~~!!
松田優作張りのセリフを残してでてきたよ!!
どっからみても塩の塊。
コイツに木槌が添えられてる。
コレでぶっこわして中身を取り出すのだそうだ。
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バキバキとたたきわって中からみえてきたのは・・・
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なんやハッパにくるまれた物体。
でも魚の焼けるええ香りがしてますがな。
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恐る恐るこのハッパをめくるとでてきたのはナントあの高級魚のどぐろ
本名は「アカムツ」で口の中が黒いので別名のどぐろと呼ばれていて広島人の我々にはやっぱりのどぐろの方がピンとくる滅多に食べられないお高い魚だ。
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それも今回のコイツはどうみたって40センチくらいはある大物だ。
喰らってみるとそれがまあなんと上品なお味ですわ。
「はんなり」ってコトバがぴったりとあうと思うがこの塩釜焼き。
「塩釜焼きのそもそもの由来は戦国時代までさかのぼります。
豊臣秀吉朝鮮出兵の際玄海灘の鯛を大阪の母に届けました。
そのときに、うまみを損なわないように鯛を塩で包んで焼いたのが塩釜焼きの始まりだといわれています。
冷蔵庫のない時代、内陸部に届ける際に保存目的でこのような調理手法がとられていました。」
だそうでそもそもは保存の為に考え出された料理法のようだ。
塩に包んで蒸し焼きにすることで遠赤外線が余分な脂肪を落としながら魚に火を通すことが可能になり結果として非常にふっくらとした仕上がりになるのだそうである。
確かに派手で演出効果もあるのだろうがこりゃそこらへんにある魚の塩焼きとは世界が違う。
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ここをピークにこのコースはだんだん終結に向かい始める。
しかしけっこう飲んで酔っ払ったしお腹もいっぱいになってきましたな。
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最後は再び鍋が登場してさっきのぼたん鍋の雑炊で〆みたいだ。
いやいや自分はビール党なので何杯のんだのかわからんが飲み放題でこの内容のコースがひとり6300円なら安い!!
特にのどぐろ塩釜焼きはエンターテインメント性もあって宴会としても盛り上がるし非常に満足感の高い味問屋せとみだった。