
JR横川駅北口から近くにあるジンギスカン北の羊。
ちなみに隣も焼肉屋さんではあるがこちらは読んでわかるようにジンギスカンのお店。


かつて自分はジンギスカンと言えばマトンだと思っていたので食わず嫌いをしていたのだが札幌にスキーで訪れた時訪れたさっぽろジンギスカン本店ですっかり本場の生ラムジンギスカンの魅力に取り憑かれてしまった。


恋い焦がれたさっぽろジンギスカン本店の生ラムを食べるためにわざわざバイクで自走して去年は札幌を訪れてしまったくらいだ。
そんな生ラムがどうやら地元広島で食べられるらしいとの情報をキャッチ。
居ても立ってもいられなくなってここまでやってきたのだった。


そんな自分に付き合ってくれる奇特なおっさんふたりと計3人で予約してから入店したのだった。
北海道を感じさせるポスターにスピードスケート金メダリストの清水宏保選手の写真がズラリの店内。
もしかしたら清水選手の縁者なのかな??


さっそくメニューをぱらぱら~~。
当然ながらここではジンギスカンを注文せんとね!!
ジンギスカン1人前(肉・野菜付き)ポン酢・たれ1000円。
これを人数分注文しようとしたのだが接客はつっけんどんで「ちょっと待って下さい」と言われけっこう待たされた。


自分にとっては旨いものが食えるならそれほど嫌な接客でもないのだがもうちょっと柔らかい言い方をした方が人によっては誤解されないんじゃないかのぅ~。
世の中にはヒトの揚げ足を取るのが趣味みたいな輩もおるでのぅ~(笑)


なになに・・・メニューの裏にラム肉の効用が書いてあるがね。
心身ともに喜ぶジンギスカン!
1,疲れや老化を防ぐ・・・・ミネラル豊富
2,体内の脂肪を燃やして・・・肥満防止
3,コレステロール値を下げて・・・生活習慣予防
4,食事から摂る必要な・・・必須アミノ酸
なるほどなるほど!健康にもとっても良いのはわかるが自分はその味にこそ魅力を感じておるのよ。


まずはサッポロビールで乾杯!!
いやいやジンギスカンにビールがないなら暴れているところだ(笑)

さてさてコンロが運ばれてきた。
おおおお!!
これは紛れも無くちゃんと炭焼きじゃないの!!
コレコレ!!札幌でもこれだったしやっぱりこれじゃなきゃ始まらないのよね。


次にやってきたのがタレとポン酢、そして広島では滅多に見られない本場のジンギスカン鍋だ。
鍋といってもほとんど鉄板のようにして使うんだけどね(笑)
しかしポン酢はまだしもタレはやっぱり本場に比べるとうやや貧弱な印象だがこれは広島人の好みもあるので薄味で正解なのだろう。


これでジンギスカン鍋は準備完了。
野菜もでてきたが自分が知ってるジンギスカンはデフォルトではモヤシやニラはなく玉ねぎだけだったがこれもまあココが広島ってことだからこうなっているのだろうと解釈した。

きたよきたきた!!生ラム!!
実際にまじまじとみたが冷凍ラムでもマトンでもない紛うかたなき生ラムだ。
コイツは凄い!
よく広島で入手できるもんだな~。

もやしに囲まれているのはやや違和感があるが焼いた感じもホンモノ感たっぷりでうれしくなってくる。
けっして焼き過ぎないように色がついたらさっとタレに浸して食べてみる。


実にラムの薫りを漂わせており非常に嬉しいのは嬉しいのだがやっぱり本場さっぽろジンギスカン本店で食べたのと比較すればやや筋の多さが気になるし肉質もやや固い。
肉の脂分もやや控えめな分、パンチが足りない印象を受ける。


生ラムとはいえおそらくはニュージーランド産だろうから完璧なカチンカチン状態ではないにしろチルド状でやってくるのかもしれないが肉質がやや落ちるのは広島だから仕方ないのだろう。


ジンギスカンは普通異様なほど煙があがるので室内が煙で真っ白になるのだがここは天井に換気扇がたくさん取り付けてあるせいかそれほど気にならなかった。
だけどそれが逆にもともと肉に脂が少ないのかな~と思ってしまった理由となったのは事実だ。


ひとしきりジンギスカンを食べた我々はその旨さに調子に乗ってラムチョップやラムステーキ、果ては・・・


ラム・タンなるものも興味本位で注文してしまった。
ラム・タンは子羊の舌なのはわかるがけっこう硬くて本場の方々は果たして食べているだろうか?

だがラムチョップやステーキは当然のごとく旨いのだが全体を通してやっぱり少し固い肉であることは疑いようがない。
結局飲食店は店で出されるモノのデキが第一で接客は二の次の自分らのような客だと最初つっけんどんに感じたこの店の接客もこの頃には普通に感じられまったく気にならなくなっていた。


話がラム肉に集中してしまったのですっかり忘れていたが個人的にはやっぱりジンギスカンには生玉ねぎがベストマッチでモヤシ、ニラはあまり合わないように感じる。
だからこの日も玉ねぎばかりもしゃもしゃ食べ散らかしてしまった。
それにしてもこんな近所で本格的生ラムジンギスカンが食べられるなんて自分にはこれで十分過ぎるくらいだ。
大の男三人で目一杯食べて一人5000円だったから勿論北海道で食べるそれに比べれば高いのは仕方ないがこれくらいの割高感でこの内容なら間違いなくリピートさせてもらうと誓った夜だった。