御菓子処 本田(呉市仁方本町)いちご大福
マモラくんから教えてもらった御菓子処 本田。
どうやらここは地元では有名なお菓子屋さんのようだ。
しかしこの場所は絶対にわからんと断言できる。
そもそも店の前の道がクルマの離合ができないくらいに細いので余程のことがない限りこの道を通ると思えない。
自分はナビを頼って見つけたからいいが話だけ聞いてココに辿り着こうというのもおそらくムリだろう。
それにこの店を見つけてもこの狭い道にクルマを投げておくわけにもいかずそうかといってこの先は更に道が細くなっていくので店に入るのにも難儀する。
店から少しだけ離れた場所に駐車場があるのだがそれがわかりにくいしわかったとしてもこれまた入れるのが大きいクルマだとテクニックが必要だ。
そうまでしてここに来たのはマモラくんからいちご大福が旨いと聞かされたからだった。
それだけ彼のこの店への信頼は絶大なようでそこまで言うなら是非に行ってみようと思ったのだった。
でもよく考えたら最近こんな古い感じの菓子屋さんって見なくなった。
今となってはレトロな雰囲気になんとなく懐かしさを覚えてしまうのは歳をとったからか?(笑)
店内もそんな外観からの期待を決して裏切らない。
ズラッとならんだ菓子たちだがどうやらメインはカステラと和菓子のようだ。
洋菓子もあるにはあるが生クリームを使ったケーキのようなものではなく焼き菓子がほとんど。
店内は年配の女性が接客されて商品についていろいろ説明してくれる。
正面にあるカウンターのカステラや和菓子はいかにもココで製造されている感じだしそう説明されたから勿論そうなのだろうがこれだけ多種多様な洋和菓子を全部ここで製造しているとはちょっと考えにくいのでもしかしたら洋菓子は他から仕入れておられるのかもしれない。
さて本命のいちご大福は一個なんと210円!!
これで不味かったら暴動ものの値段だわな。
仄かな酸味と甘味、けどしっかりとした旨味が一体となってここまで来たら高級和菓子って言えるような内容。
値段だけのことはある濃厚な味わいの波状攻撃に完全に圧倒される。
抹茶オレ大福(冷凍保存)。
値段は忘れたが(それなりの値段だったように思う)新製品のようでこちらも香りからしてホンマもの感がひしひしで力強い甘みが特徴だ。
昔なつかしいちまき260円。
雨上控えめで笹の葉の香りがして遠い昔にこんなの食べた気もするがここ数十年見たことなかった。
こちらはかしわ餅140円。
この葉もホンモノでやはり香りが凄まじい。
こんなわかりにくいマニアックな場所に高級和菓子屋さんがあったなんてさすがはジモト川尻のマモラくんだ。
お店にはイートインスペースがないので持って帰ってから食べたがすべての和菓子がブラックコーヒーにベストマッチであった。
ちょっと値段は張るがそれなりの満足感が味わえるって意味ではそういう類の固定客がばっちりついているのが想像に難くないし絶対にその期待に添える店なのは間違いなと思う。
特に本気土産としてはド本命と考えてみるべきだろう。
御菓子処 本田、やるのぅ~。