こりく(西区福島町)とりとんこつラーメン
南区から西区に移転して近くなったので行くやすくなった廣島麺匠こりく。
今夜は飲んだ帰りに寄ってみた。
夜は初めて来たが7割近く埋まっている。
どんな人気ラーメン店でも夜営業は比較的空いている事が多いのだがさすがこりくだ。
今日は〆のラーメンなのでスタンダードなのを食べようと決めてきた。
自分がこりくで一番安い「とりとんこつラーメン」で息子がその次に安い「魚とんこつラーメン」だ。
それほど酔ってなかったので生ビール480円も注文。
ラーメン屋とはいえやっぱりサーバーからつがれる生ビールがあると嬉しいよのぅ~。
こういう時、店のすぐ前に路面電車の電停があるのはやはりありがたく感じる。
こちらが息子の魚とんこつラーメン700円。
ちょっといただいたがおそらくは鶏・とんこつ・魚介のトリプルスープになっているのだろう。
ハッキリと魚介が全面に押し出されておりなかなか面白い。
こちらがとりとんこつラーメン670円。
「鶏ガラ・とんこつを長時間炊いたスープに醬油ダレを合わせ多種の野菜を揚げた香り油を混ぜたコクのある豚骨醤油ラーメンです。コクがありながら油っこくないラーメンに仕上げております。」
なるほど~魚とんこつから魚介を抜いたものだと想像していたがぜんぜん違う。
広島人であれば誰でも旨いと感じてしまう魔力が潜む原田製麺の麺。
香り油というか香味油というのかこの表面を覆う油がこのラーメンの個性を決定しているのだろう。
「とりとんこつ」というがそれも言われないとわからないほどで鶏ともとんこつともわからないような「上品に甘い」仕上がりにただただ感服するばかりである。
モヤシはよくあるシャキシャキ系のではなくどちらかといえば敢えてクタッとさせてあるイメージだといえばいいのだろうか。
決して大きくはないが念入りに炙ってあるチャーシューの香ばしさがたまらない。
こういう小技もその丁寧に作り込まれているという印象を強くする。
これはかなり以前に食べた「とりとんこつラーメン」ではなくしかももう「広島ラーメン」の範疇を完全に超えてしまっている。
こういうスタイルといえばそれまでだがまさに「ネオ広島ラーメン」の典型的なラーメン屋として進化を遂げておられると思った。