アメリカの作家ジャック・ロンドンの冒険小説を、ハリソン・フォード主演で実写映画化。
未開の地に向けて旅をする冒険家と相棒の犬の過酷な旅を描く。
共演に『美女と野獣』などのダン・スティーヴンス、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのカレン・ギラン、『最強のふたり』などのオマール・シーらが集結。
『ヒックとドラゴン』などに携ってきたクリス・サンダースがメガホンを取った。
カリフォルニア州に住むミラー判事(ブラッドリー・ウィットフォード)のもとで暮らしていた雑種犬のバックは、4歳のときにさらわれて売り飛ばされ、そり犬として働いていた。
その後再び売られて厳しい環境で重労働を強いられていたところを、一人で旅をしていたソーントン(ハリソン・フォード)に助けられる。
世話をされるうちに、ソーントンとの間に信頼と友情が芽生え、彼らは地図にない地を目指す冒険に出る。
犬の映画。
昔と違って登場する犬は全てCGだが最初は違和感があったがすぐに慣れた。
それは犬の動きが非常によく研究されているようでリアリティがあり本物にしか見えなくなった。
もっと硬い内容だと思っていたが少なくとも前半は笑いありアクションありで展開が早く楽しめる。
主人公たるハリソン・フォードはチョロっとしか登場せず後半に入ってやっと出てくるが御年78歳だがさすがにおじいちゃん役も板についてきた。
狼と犬は祖先が同じでイノシシと豚の関係と言うがこの主役犬バックと狼との触れ合いの下りは興味深い。
1時間半の短い映画ながらタイトルの野生の叫び声も意味深いし何を訴えかけたいかもよくわかったし悪役もそれらしい雰囲気がありなかなかだ。
こういう動物系の映画には泣かされるのを覚悟していたがラストはあまりに切なくて涙腺崩壊してしまった。
犬好きには色んな意味でたまらない野生の叫び声だった。