2月の配信開始からネットフリックスの総合ランキングでトップ10入りを続けている話題の韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』。
ソン・ジュンギ(35)が演じるイタリア・マフィアの顧問弁護士、ヴィンチェンツォ・カサノが韓国社会の巨大な悪と戦う痛快復讐エンターテイメント作品だ。
ヴィンチェンツォは爽やかなキャラクターではありません。
彼を見ているとスカッとしますが、感情を抑える演技だったので、もどかしい役でした」 と、ソン・ジュンギ。常にクールでカッコよく、時折かわいらしい表情をのぞかせる魅力的なキャラが活躍する作品を本人も、 「徹夜してしまうか、寝ようと横になっても起き上がって次のエピソードを見てしまうと思います」 ヴィンチェンツォと、演じるソン・ジュンギにますます熱い視線が集まっていきそうです!
非常にスタイリッシュでシリアスな展開から始まるが途中から一転してドタバタコメディみたいな展開になる不思議なドラマ。
韓国ドラマファンの知り合いから勧められたので観た。
基本的に主役は弁護士で他にもその法律関係者がたくさん出てくるが決して法廷モノではない。
基本的にリベンジモノでコメディ要素もかなり入っていて悪が悪を退治するという相当に中毒性があるドラマ。
1話1時間と少しで全20話だからかなりの長尺だ。
ネットフリックスで配信されていてかなりの再生数を叩き出しているようだ。
実際このドラマは笑えてわかりやすいのに先が読めずしっかり考えられている。
ただ長いドラマに有りがちな中だるみは残念ながらあるのだがソレでも惹きつけておく工夫はかなりのもんだ。
数人いる悪役もキャラがハッキリ立っていて現代劇ながらどこか韓国の時代劇のような雰囲気もある。
それにしてもこのドラマの主役であるソン・ジュンギはシリアスからコミカルまで幅広く演じていて役者としてのポテンシャルもかなりのもんだ。
恋愛要素をかなり控え目にしてその分、お笑いとサスペンスを増やしてスパイスにした復讐劇なのだがその加減が素晴らしく良いのでハマるのはよく分かる。
要は溜飲の下げ方が絶妙で長丁場でもソレをキッチリ維持できる脚本家と役者のチカラが残念ながら日本のドラマを圧倒しているのは認めざるを得ない。
後半にかけて特に最終回にかけてストーリーはより白熱し盛り上がって目が離せなくなってくる。
ラストまで観るとこの悪だったはずががいつの間にか信頼する家族を得て極悪を制するというドラマのコンセプトはなかなか上手くハマっていて旨いとしか言いようがない。
オチに関しては笑ってしまったがそういうのもアリかなと思ったヴィンチェンツォだった。
安易にラブストーリーに振らずヒネリが効いたこのデキだったら人気があるのもよくわかる。