1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。
彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。
やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)が彼に忠告を与える。
「キング・オブ・ロックンロール」と称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描く伝記ドラマ。
ロックとセンセーショナルなダンスで、無名の歌手からスーパースターに上り詰めていくエルヴィスを映し出す。
監督などを手掛けるのは『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などのオースティン・バトラーがエルヴィス、『幸せへのまわり道』などのトム・ハンクスがそのマネージャーにふんしている。
あのトム・ハンクスが悪役をやっているので話題になった映画。
そのトム・ハンクスはハゲで驚くほど太った爺さんで言われなければ誰だかわからないレベル。
自分かエルヴィス・プレスリーを知った時には既にブクブクに太ったオッサンで間もなく死んでしまったので詳しくはわからない。
ただ何となくビートルズ以前のアメリカのロックスターと言うイメージだ。
爆笑映画「裸の銃を持つ男」に出ていたプリシラ・プレスリーの方が知ってるくらいだ。
そのエルヴィス・プレスリーを売り出すマネージャーがトム・ハンクスと言う訳だ。
ビートルズも確かブライアン・エプスタインというやり手のマネージャーがついていたがそう言う大々的に売り出してくれる存在が必要なのだろう。
いわゆるロカビリーと呼ばれるジャンルの音楽を扱っているのだがさすがにこの年代に生まれていないのでサッパリわからん。
ちなみにエルヴィス・プレスリーの曲で知ってるのは「監獄ロック」と「ラプミーテンダー」くらいだ。
敏腕マネージャーのお陰であれよあれよとトップスターになりそこからの苦悩と挫折が描かれる。
時代的に黒人問題や徴兵、今では考えられない様々な抑圧に徐々にマネージャーと軋轢を生んでいくというまあ激動の人生。
トム・ハンクスが悪役だと聞いていたがそんな事はなくエルヴィス・プレスリーの最大の理解者だったのかも知れない。
アメ車は詳しくないのでよくわからないのだが時代にあったバカデカイアメ車が続々でてくるがどれもこれもピカピカでよく手入れされている。
エルヴィス・プレスリー役の俳優は知らないヒトで最初はトム・ハンクスに食われてしまっていたが中盤から年を取ったエルヴィス・プレスリーになってから俄然良くなってきた。
しかし幾らライブだとは言えファンとひとりひとりキスして回るのは今じゃちょっと考えられないしさすがに時代を感じた。
意外にもエルヴィス・プレスリーは来日しておらず映画の中ではずっと国内ツアーばかりやっていたと描かれている。
ただ如何に言っても2時間40分にもなる上映時間は長すぎて中だるみしてしまったのも事実だ。
特に晩年のエルヴィス・プレスリーはこの敏腕マネージャーとのゴタゴタで相当に悲惨で辛い日々だったようでココらへんも実話に基づいているだけ非常にリアリティがある。
死ぬ間際のエルヴィス・プレスリーはブクブクに肥っていたのをどうやったのかわからないがかなり正確に再現していたのは感心したがこりゃホンモノのエルヴィス・プレスリーなんかな?
だけど肝心の彼の死因がハッキリさせていないのは正直ガッカリだった。
エルヴィス・プレスリーが大スターだったのはよくわかったがどう偉大だったのかをもう少しわかるように描いてくれた方が良かったような気がした映画エルヴィスだった。