らをた広島

食べ歩きブログ

シン・ウルトラマン

謎の巨大生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々に現れ、その存在が日常となった日本。
通常兵器が全く通用せず事態が長期化する中、政府は禍威獣対策の専従組織・通称「禍特対(カトクタイ)」を設立する。
田村君男(西島秀俊)を班長に、さまざまな分野のスペシャリストから成るメンバーが任務に当たる中、銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため、禍特対には分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)と組む。

1966年の放送開始以来親しまれている特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督を務め新たに映画化。
謎の巨大生物「禍威獣(カイジュウ)」が現れ危機に直面した現代の日本を舞台に、未知の存在であるウルトラマンが出現した世界を描く。
主人公を『麻雀放浪記2020』などの斎藤工、彼の相棒を『MOTHER マザー』などの長澤まさみ、禍威獣対策組織のメンバーを西島秀俊、有岡大貴、早見あかり田中哲司が演じるほか、山本耕史嶋田久作らが出演する。

庵野秀明作品の話題のシン・ウルトラマン、期待して観た。

今回も縦割り行政を揶揄する表現があるし政治家への皮肉もあって最初から庵野秀明ワールド炸裂だ(笑)

BGMは敢えてだと思うがウルトラQ初代ウルトラマンを彷彿とさせる懐かしいものでコレは我々昭和世代にはたまらない。

ウルトラマンが最初にスペシウム光線を出す独特のポーズにはさすがに高揚させられたし感動してしまった(笑)

禍特対はビートル戦闘機で攻撃しまくりかと思ったら現代風にアレンジされて役人集団で基本的には戦わず分析や現場指示を担当する。

今回もシン・ゴジラ同様、自衛隊がバックアップしてるようでこれらの車両が大量に登場するとかなり信憑性がある。

そしてこれもシン・ゴジラでも感じたがアニメ出身監督だけあってカメラアングルが斬新且つ独特でこれが作品のスパイスになっている。

ウルトラマンの天敵と言えばゼットンだが今回の映画では独特な解釈をされていてこういうゼットンもありなのかなと思う。

話題の巨大化長澤まさみだが確かにコレは一見の価値はある(笑)

宇宙人から和平交渉されて何度もホイホイ騙される日本政府のお花畑ぶりには本当にありそうで苦笑いするしかなかった。

今回のウルトラマンは名物のカラータイマーがなく最初は胸元が寂しい感じがしたがウルトラマン自体のカラーリングが変化すると言ったアイデアで上手く乗りきっていたと思う。

今回のウルトラマンは途中まで戦闘中は喋らない設定だったが個人的には飛んでいくときの「シュワッチ!」だけは欲しかったような気もする(笑)

中盤からはウルトラマンは喋ってくれるがこの声がまさか高橋一生とは知らなんだ。

怪獣とウルトラマンの格闘戦もしっかり描いてあって最後は光線などの飛び道具で決着が付くのもオリジナルウルトラマンを踏襲していて嬉しい。

庵野秀明氏の年齢を考えればおそらくは少年時代にウルトラマンを必死で観ていた世代なので相当な思い入れと愛情を感じる。

昔から疑問だった怪獣は何故日本にだけ出現するのか?という疑問にも見事に回答をくれている(笑)

ウルトラマンの怪獣で有名なゼットンが出ているのは嬉しいがせっかくなので子供の頃ソフビ人形を持っていたレッドキングとバルタン星人も出演して欲しかった。

この映画はトヨタ自動車が車両提供しているようでレクサスからランクルまで色々出てきて楽しめるがウルトラセブンポインターみたいな派手なドンガラのクルマも見たかった(笑)

ヒロインの長澤まさみはさすがに綺麗で男臭い映画で異彩を放っている。

しかしこうして庵野秀明監督のシン・ウルトラマンを観ているとあの名作ヱヴァンゲリヲンシリーズは相当にウルトラマンのオマージュが多く散りばめられていて、相当な影響を受けていたことがよくわかる。

シン・ゴジラ同様エンディングには色んな解釈が出来ると思うがこの機にシン・ウルトラセブンが造られんもんかと欲をかいてしまいそうになってしまったシン・ウルトラマンだった。